会社にとって「企業理念」が必要な理由

執筆者 | 12月 17, 2020 | 経営理念 | コメント0件

企業理念を作っても従業員に浸透しない、どのように浸透させれば良いか分からないといった悩みを抱えてはいないだろうか。会社にとって、企業理念は重要なものと考えられている。重要なものだからこそ従業員に浸透させていきたいものだが、なかなかうまくいかない。

企業理念を浸透させるにはどうすれば良いか、企業理念の重要性を再確認した上で対策を紹介する。

「企業理念」とはどんなもの?

企業理念とは、会社が大切にしている考え方、会社の存在意義を表したものだ。似たような言葉に、「経営理念」という言葉があるが、経営理念は経営の根幹である経営者の理念になるので、会社で働く従業員にはあまり関係しない。

一方、企業理念は、経営理念とは違い一部の理念を述べたものではなく、会社全体の意思や行動の基準を示したものだ。会社全体の方向性にもなるものであるため、経営層だけでなく、社員全体で意識したほうが良いものといえる。

従業員に広く経営理念を伝えられるよう、文書などで明文化されていることが多い。

会社にとって企業理念はなぜ必要なのか

多くの企業で、企業理念は重要なものと考えられている。会社にとって企業理念が必要な3つの理由を詳しく見ていこう。

経営の軸として機能する

企業理念は、これから会社としてどうしたいのか、どのようにして社会に貢献したいのか、いわば会社の根幹のようなものだ。根っこの部分がしっかりしていれば、やがて木の幹や葉が生えてくるように、10年、20年と長く続く企業にも成長できる。

これは、企業理念が直接、経営を左右しなくても、経営の軸として機能するためだ。良い経営理念は経営の軸となり、企業の安定的な成長にもなることから必要とされる

会社の価値観や判断基準を共有できる

日々の業務の中では、従業員自らが判断していくことも多い。日常的に発生するような業務なら判断に困ることもないかもしれないが、常に判断しやすい状況が回ってくるとは限らない。

問題があったとき、あるいは前例にないことが起こったとき、判断に大きく迷いが出ることもある。

このような必要な判断に迫られた際、企業理念がしっかりしていれば、従業員も自律的な判断ができるようになるだろう。企業理念の示す方針に沿って行動すれば判断を間違えることはないからだ。

一方、企業理念がしっかりなければ、会社の示す方向性が分からないので、どうすれば良いか向かうべき道を導き出すことが難しくなる。同じようなトラブルがあった場合、企業理念がなければ判断も、従業員の間でまちまちになってしまうだろう。

企業理念は、明文化されれば従業員全体に考え方を共有できるものなので、しっかり浸透すれば、個々の自律的な行動にも役立つようになる。

企業のブランドイメージが上がる

企業理念は、会社が軸をもって、従業員が同じ方向に向かって仕事ができるようにするために重要なものといえるが、メリットは社内だけにとどまらない。

企業理念は、会社がどうしていきたいのか、なぜ存在しているのか、社外にも会社の存在と想いを発信できるメッセージとなる。

会社の理想が人々の求めているもの、あるいは社会貢献へのスタンスを示すものであるなら、良い企業理念として企業ブランドのイメージアップにもなるだろう。

周囲から期待の目を向けられるようになった会社や従業員は、外部の期待を背負うことで、より責任をもった行動をとれるようになる。外部へのイメージが良くなり、従業員の会社に属する意識が高まるのも企業理念が必要とされる理由だ

従業員に企業理念を浸透させるためにはどうすれば良いか

企業理念を従業員に浸透させるために、朝礼で企業理念を言わせるようにしたり、暗唱させるようにしたり、何かしら実践している企業もあるだろう。しかし、残念ながら、ただ言葉を覚えさせるだけのような方法では企業理念を社内全体に浸透させていくのは難しい。

言葉は暗記できたとしても、会社が期待するような企業理念の効果を発揮することはできないだろう。

企業理念を従業員に浸透させるようにするには、時間はかかるが、理念に基づいた評価制度を作ったり、マネジメントを行ったり、あるいは研修を行ったり、自然に企業理念を意識できるような施策が必要だ。

ITツールを導入して、企業理念の浸透に役立てるのも良いだろう。従業員がよく使用するITツールに取り入れ、効果的にアプローチすれば、企業理念の浸透にも役立つ。

ITツールの導入を考えるなら、目標管理ツールであるGoalous(ゴーラス)の導入がおすすめだ。Goalousなら、以下のような機能で、企業理念を共有しやすくなる。

■チャット機能
社内のメンバーとの気軽なやり取りで、企業理念を共有できる。

■ゴール機能
Goalousには、目標やゴールを目に見える形で設定できる機能が備わっている。ゴールを企業理念と結びつくようなものに設定することで、自然と企業理念を意識しやすくなるのではないだろうか。

企業理念を従業員に浸透させたいなら、Goalousを活用してみてはいかがだろう。

まとめ

企業理念は、会社が経営の軸をもつのに、従業員の行動指針を示すのに、会社のブランドイメージを上げるのに必要だ。問題は、企業理念が、なかなか従業員に浸透していかないこと。

自然と企業理念が意識できる施策を考えると同時に、企業理念の共有が容易になるITツールの活用も同時に検討してみると良いだろう。

組織のエンゲージメントを向上させる