仕事ができない人と接するときに、イライラしてしまうことはないだろうか。特に、部下に対しては口調が厳しくなることもあるかもしれない。仕事ができない人を注意、指導するときに心配なのは、パワハラになっていないか、ということだ。
どのような指導だとパワハラなのか。今回はパワハラになりやすい指導の具体例から、行き過ぎた指導にならないためのコツまで紹介する。
パワハラになりやすい部下への指導
パワハラ(パワーハラスメント)とは、職務上の地位を使って、肉体的あるいは精神的な苦痛を部下などに与えることをいう。指導している本人にパワハラの意識はなくても、たとえば、以下のような指導はパワハラと受け取られやすい。
イライラした対応やイヤミ
部下のミスに対してイライラをぶつけたり、冗談のつもりでもイヤミに聞こえることをいったりするのはパワハラにあたる。部下は質問をしづらくなり、適切な報連相が行えなくなる可能性がある。
人格否定やほかの人がいる前での叱責
人格を否定するような言葉、同僚などがいる前での叱責は、部下本人のプライドを傷つけてしまう。心理的負荷をかける可能性があるため、このような態度もパワハラと判断される。
部下の仕事をとる
部下を辞めさせるためなど、部下の仕事を取り上げ、簡単な仕事しかやらせないのもパワハラだ。部下はいつまでも成長せず、職場での自身の必要性を見出せないため、どんどん自信を失ってしまう。とはいえ、部下の器量ではこなしきれないほどの仕事を過剰に与えるのもパワハラである。
仕事を監視する
マネジメントが目的だとしても、仕事を監視し続けるような行為もパワハラにあたる。部下は仕事に集中できず、ストレスに感じるためだ。
仕事ができない部下を指導するコツ
ここまでパワハラにあたる例を取り上げてきたが、自身では指導の範囲内だと思っていた行動も中にはあるのではないだろうか。上司側が指導だと感じていることも、部下にとってはパワハラにあたる可能性があることをしっかり意識する必要がある。
ここでは、パワハラにならないための、仕事ができない部下に対する教育・指導のコツを紹介する。
何が問題なのか把握する
仕事ができない部下に指導する前に、本人がなぜ仕事にうまく取り組めないのか、本当の理由を考えてみたことはあるだろうか。仕事ができない理由に応じて、部下をサポートしたり、得意そうな仕事を与えたり、上司の方から働きかけを行うのが重要だ。
仕事ができないのは、スキルが足りないからか、経験不足だからか、やる気がないからなのか、プライベートなことで集中力が不足しているからなのか、分解していくと本質的な問題を把握しやすい。
こまめに声をかける
仕事ができないといっても、仕事の一連の流れすべてができないのではなく、本人にとって得意な部分と苦手な部分が存在するはずだ。適切に指導できるようにするためにも、仕事を細分化して複数のステップを設ける。
ステップごとにこまめに進捗状況を確認し、適宜アドバイスを送るようにすると、部下も仕事がやりやすくなるはずだ。
仕事を進めていくなかで問題があれば指導が必要だが、その際も、上司は感情的になって声を荒げるようなことがあってはならない。
ネガティブな感情を表に出したり怒鳴ったりすると、部下も委縮して、それ以上質問などしなくなってしまう。仕事ができない状態も、いつまで経っても解消されない。
パワハラにならないためにも、問題があれば冷静に注意する。イライラしても、一度冷静になることが必要だ。
部下とのコミュニケーションが大事
仕事ができないからといって、部下を無視するような行動をとっていないだろうか。無視し続けることはパワハラになるだけでなく、部下の成長も、上司と部下の関係も妨げてしまう。さまざまな問題を解決するためにも、部下とのコミュニケーションは必要だ。
問題を回避できる可能性がある
仕事ができない、と部下に対して思うなら、コミュニケーションは欠かさないようにしたい。
普段からコミュニケーションを取れる関係でいれば、部下は何かあったときに上司に相談しやすいためだ。部下から上司への相談が早ければ、深みにはまる前に、問題を回避できることもある。
また、良い行いや行動を褒めるようにすれば、部下のモチベーション向上にもなるだろう。仕事ができないからとコミュニケーションを控えるのではなく、できないからこそ、しっかりコミュニケーションを取ることが重要だ。
Goalous(ゴーラス)でコミュニケーション
部下としっかり向き合い、必要に応じてコミュニケーションを図りたいなら、Goalous(ゴーラス)が役に立つだろう。SNSのように簡単にコミュニケーションが取れるため、細やかにサポートできる。
また、Goalousは、目標達成や目標管理にも優れたツールだ。設定した目標の達成度を確認したり、必要に応じてフィードバックしたりも簡単に行える。
仕事ができない部下との関係を変えたい、できるようにサポートしたいと考えるならGoalousで関係づくりからはじめてはいかがだろう。
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まとめ
仕事ができない部下に対する行き過ぎた言動はパワハラになってしまう。だからといって、部下に向き合わないことは、問題を放置するだけで解決にはならない。仕事ができない人を含め、できる組織にしていくためにもコミュニケーションは必須だ。
コミュニケーションのあり方も含め、コミュニケーション方法を見直していく必要があるだろう。