目標と目的の違いは?効果的に設定して組織力を上げる方法

執筆者 | 9月 22, 2021 | チーム, モチベーション | コメント0件

会社が組織としてうまく回っていないことに頭を抱えている経営者も多いのではないだろうか。理由はさまざまだが、「目標」と「目的」を混同してしまっていることも原因のひとつかもしれない。この記事では、「目標」と「目的」を正しく設定して組織力を上げる方法を紹介する。

目標と目的の関係

「目標」と「目的」、言葉は似ているが実際の意味は異なる。両方を正しく設定して経営に活かすためにも、言葉の意味を明確に理解しておこう。

目標と目的の違い

目標と目的を混同している組織の場合、どちらも最終的なゴールとして捉えている可能性がある。

「目標」とは、目的を達成するための指標であり、具体的な手段のことである。一方で「目的」は、企業が目指すべき最終的なゴールだ

つまり、目的があってはじめて目標を設定できるということなのだ。目的は最終的なゴールであり、目的までの小さなゴールが目標であると考えるとわかりやすい。

目標として具体的な行動や数値を設定すると、より達成されやすくなる。

目標と目的を設定するときの課題

目標は、社員それぞれがモチベーションを保ちながら働くために必要な指標となる。

しかし、あまりにも達成が難しい目標を設定してしまうと、社員のモチベーションは下がってしまうだろう。

目標を設定する際は、「現状のスキルで達成できそうか」「達成することでモチベーションを維持しながら次のステップへと成長できるか」などを考慮することが大切だ。

一方で、目的は最終的なゴールであり、なおかつ組織の成し遂げるべき使命でもある。達成へのモチベーションを上げるためにも、設定する目的は明確に、正しく社員に伝わるような内容にすることが重要である。


組織力を上げる目標・目的設定とは?

次に、組織力を上げるためには、目的や目標をどのように設定するべきかポイントを紹介する。

目的から目標を設定するまでの流れ

目標設定をする前に、まずは目的を明確にしておく必要がある。通常は、「経営理念」や「ミッション」といった形で表す。

目的を設定したら、目標と連動させるために、数年単位の中長期計画に落とし込む。これは、業務と遂行していくなかで、目的を常に意識できるようにするためだ。1年後、3年後、10年後など、期間ごとに設定しておくと良いだろう。

そして、目的をもとに組んだ中長期計画を進めていくために、部署や個人ごとの目標を設定する。このとき、適切な目標設定をするためにも、個人に委ねるのではなく、マネージャー(管理者)が行うことが重要である。

マネージャーの役割

組織の方向性ともいえる目的を社員に示し、社員が目的に向かって仕事に取り組めるよう目標設定を行うのは、マネージャーの役割だ。具体的には、部下の個人目標の設定、部下のモチベーションの維持、目標に対する進捗状況の把握などの役割を担っている。

組織力を上げるためには、マネージャーの高いコミュニケーション能力が欠かせない。現場と経営陣とのパイプ役を担うためだ。
そのため、双方のコミュニケーションを円滑にするための方法についてしっかり検討する必要があるだろう。

ツールを活用して目標・目的を達成しよう

マネジメントに必要なコミュニケーションを円滑にするには、ツールの活用がおすすめである。

目標管理「OKR」とは?

目標管理には、OKRという概念がある。OKRとは、「Objectives and Key Results」の略で、直訳すると、「目的と重要な結果指標」という意味だ。

OKRでは、目標(ゴール)を定め、目標達成につながる結果指標をいくつか設定する。まずは企業全体の短いスパンでの目標と結果指標を定める。

例えば、企業目標が売上数値であれば、結果指標には利益率やリピート率などを設定できるだろう。

また、それに紐づけるように、部署での目標と結果指標を設定し、そこから個人の目標へと落とし込んでいく。企業の目標が個人の目標とも連動しているのが特徴だ。

OKR管理ツールは、目標設定、目標までの進捗状況の確認、評価など、OKRを社内で運用しやすくするための機能が搭載されたツールのことを指す。

OKRは「Goalous(ゴーラス)」がおすすめ

OKR管理ツールの導入を考えるなら、社内コミュニケーションにも役立つGoalous(ゴーラス)がおすすめだ。Goalousは、以下のような点でメリットがある。

・オープンゴールで目標を共有しやすい
・フォトアクション機能などで進捗を視覚的に把握できる
・SNS感覚でコミュニケーションが取れる

Goalousなら、目的の共有や目標管理に使えるだけでなく、チャット形式ですぐにコミュニケーションを取ることが可能だ。適切な目的や目標を設定し、Goalousを使って組織力の強化に活かしてみてはいかがだろう。

Goalousを開発したColorkrewでは、目標管理に役立つ無料のセミナーも実施している。組織の目標管理の参考になるので、セミナー情報もぜひチェックしてほしい。

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目標管理の必要性とは?

まとめ

「目標」と「目的」は名称が似ているため混同されやすい。目標は目的を達成するのに必要な指標であるのに対し、目的は最終的なゴールのことを指す。目的は会社の使命(ゴール)、目標は長中期目標のほか、部署の目標や個人の目標だと捉えておけばよいだろう。

目的や目標設定で組織力を上げたいなら、会社のゴールに合った目標を個人にまでしっかり落とし込むことだ。目標設定や管理には、OKRの概念を取り入れたOKR管理ツールを活用するのがおすすめだ。


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