数値化をして定量的に評価を!目標管理のコツをご紹介

執筆者 | 2月 13, 2020 | マネジメント | コメント0件

目標はシンプルなほど分かりやすい。しかし、あまりにシンプル過ぎて曖昧な目標になっていないだろうか。目標が不明瞭だと結局どこを目指して良いのか分からない。今回は、目標設定がうまくいかないマネージャー向けに、目標管理における数値化を提案していく。

目標を数値化するメリット

突然だが、「売り上げを前期よりも伸ばそう」「売り上げを前期の10%伸ばそう」どちらの目標が適切に感じられるだろう。おそらく、後者の数字入りのものではないか。

目標の数値化とは、このように目標に数値を取り入れて、より具体的に設定することを指す。それではなぜ、目標は数値化した方が良いとされているのだろうか。

計画が立てやすい

前述した「売り上げを前期よりも伸ばそう」という目標から、具体的にどういったイメージが湧くだろうか。おそらく、なにも湧いてこないのが正解だろう。仮に前期の売り上げが1億円だとして、そこからプラスどのくらいの売り上げを出せば良いのか不明瞭だからだ。

しかし、「売り上げを前期の10%伸ばそう」ならどうだろう。前期の売り上げが1億円なら、目標は1億1千万円になる。前期よりも1千万円多く売り上げを出せば目標は達成可能だ。

それでは1千万円多く売り上げるには、各月どれくらいの売り上げを出せば良いだろうか。単純に12ヶ月で割れば各月83~84万円以上プラスで売り上げなければならない。売り上げが上がりやすい時期のみ目標を上乗せするのも良いだろう。

各月の目標売り上げが決まったら、毎週、さらには毎日の売り上げ目標に落とし込むことができる。具体的な数値が分かれば、達成するまでに何をするべきか、なにをプラスしていかなければならないか、数値以外の小さな目標も生まれてくるだろう。

このように、目標が数値化されていれば、逆算して細かな道筋を立てやすい。さらに、逆算した目標から出した、達成までの過程について、どこで、何を、どれくらい達成すれば良いのかも明確になる。計画が立てやすいのが、目標数値化のメリットのひとつだ。

目標の進捗・達成度合いがわかる

目標数値化のメリットは、進捗や達成具合が分かることにもある。「売り上げを前期の10%伸ばそう」という目標設定で前期1億円だった場合、半年後は3月決算なら9月末だ。

毎月同額上乗せして売り上げを出していくと設定した場合、少なくとも9月末には5百万円プラスで売り上げを上げなければならない。しかし、3百万円しかプラスになっていなかったらどうだろう。半年間の達成率は30%で、目標まで順調に成果が出ていないことが分かる。

目標の途中で達成率が分かることのメリットは、途中で軌道修正ができることだ。達成率が悪いということは、何らかの原因がある。原因を探ることによって、目標達成までより良いプロセスを見つけることもできるだろう。追加でほかの策をとってみるのも良い。

また、目標管理の数値化は、目標設定期間終了後にフィードバックしやすいメリットもある。単純に達成したか達成していないか評価できるほか、目標に対してどれくらい達成できたか評価できるためだ。達成の有無や達成率は、次期の目標設定にも活かすことができるだろう。

目標を数値化する方法

目標を意識するには数値化は有効だ。ただ、達成がイメージできるような目標でなくてはならない。数値化するには、具体的にどういった部分に気を付ける必要があるだろう。

目標を定義づける

定義づけとは、明確にものごとを捉えるための作業だ。つまり、根拠に基づき目標を設定することである。

目標管理の数値化は、目標を意識し、達成感を測る上でぜひとも取り入れたいものではあるが、ただ数値を設定すれば良い訳ではない。

たとえば、「売り上げを前期の10%伸ばそう」「売り上げを前期の100%伸ばそう」であれば、どちらが達成しやすい、あるいはどちらが今期の状況に適しているだろうか。

おそらく、会社の状況によって異なるだろう。10%が容易に感じられる会社もあれば、難易度が高いと感じる会社もあるはずだ。

上記の例もそうだが、現状に沿った目標の数値化でないとあまり意味はない。目標を定義づけする際は、達成後どのような状態になっているか、現状よりどれだけ成長するべきなのか、現実的に考えながら目標設定することが重要だ。

目標達成までのプロセスを明確にする

目標を設定したら、達成までのプロセスを細かく設定していく。プロセスに対しても数値化を用いり、どれだけ行動するかなどの回数を設定すると良い。細かくプロセスを設定するのは、目標までの道のりとクリアしなければならない項目が分かりやすくなるためだ。

さらに、最終的な目標を達成できなかったとしても、プロセスを見ていけば達成率はゼロにはならない。目標達成を目指す社員のモチベーション低下も防ぐことができる。

また、どこが達成できていなかったかフィードバックにもつなげやすい点もメリットだ。仮にプロセスを設定することが難しい目標なら、その目標は会社や部署の状況に適しているとはいえない。目標の見直しにもなるだろう。

社内SNSのGoalous(ゴーラス)を利用することで、チームでゴールを共有し、目標達成のためのアクションを視覚的にチェックすることができる。数値化した目標を有効活用する方法として導入を検討されてはいかがだろう。

まとめ

チームの目標に対する意識を変えるには、目標を数値化することが重要だ。しかし、ただ数値化するだけでは意味がなくなってしまうこともある。定義づけやプロセス設定に気を付けて目標設定するようにしよう。

▼組織の目標管理についてお悩みの方は、ぜひ無料セミナーへ!

組織・マネジメントに不安はありませんか?