SMARTの原則とは?正しい目標の設定方法

執筆者 | 4月 29, 2019 | OKR | コメント0件

SMARTの原則とは、以前から目標達成のために使われていた法則である。5つの成功因子で構成されていて、達成までのプロセスにも重点を置いている。

社員にとって目標を達成することは自信につながり、モチベーションや仕事の満足度アップにもなる。SMARTの原則を有効活用して、社内を活性化し、有益な成果を残すようにしていこう。

SMARTの原則とは

SMARTの原則には、いくつかの法則がある。いずれの法則も目標を設定して達成することが目的だ。設定する目標は達成までのプロセスも考慮し、現実的な内容とすることも必要である。

効率よく成果を上げるために、また、社員の成功体験をつくり上げるために、SMARTの原則を活用して、目標を明確にしながら着実に目標を達成していこう。

目標設定の原則

SMARTの原則とは、目標を達成する上で欠かせない、5つの成功因子で構成されたものである。したがって、「SMART」は、5つの成功因子の頭文字からつくられた言葉だ。

「S」Specific:具体的で分かりやすい目標となっているか
「M」Measurable:数値などで測定ができる内容であるか
「A」Attainable:目標達成が可能である範囲であるか
「R」Result-based:現実的で成果を重視しているか
「T」Time-oriented:期限が明確に設定されているか

SMARTの原則を活用するならば、5つの要素をしっかりと押さえておこう。また、目標達成までのプロセスも明確にして、社員一人ひとりに適切なゴールを提示することも重要だ。

SMARTの目的

目標を設定する際に気をつけることは、具体的でわかりやすいか否かである。曖昧な表現や抽象的な指示であれば、目標に対する認識に乖離が出て実践しづらくなることもある。

また、目標を数値化して、可視化することも必要である。例えば営業職であった場合に「今月は○件の契約を獲る」「前月比120パーセント以上の売上が目標」などが例に挙げられる。

ただし、目標は達成が可能な範囲内で設定し、上司と部下で情報共有しながら目標達成まで進むようにしょう。

SMARTの原則を取り入れるメリット

SMARTの原則を取り入れるメリットに、社員が目標のために行うべき行動が具体化される点がある。

期限が設定されているので、進捗度がわかりやすくなる。目標に向かって毎日の行動を考え実践することは、個人のスキルアップや、やりがいにもつながるだろう。

最適な目標を設定できる

SMARTの原則を実行するうえで、重要なポイントになるのが目標設定である。先述したように、目標は、達成が可能な範囲内で設定する。

高過ぎる目標であれば無理が出てしまい、途中で諦めざるを得ないこともある。一方で、目標が低過ぎては、今までとの変化にとぼしく達成意欲の低下や会社にとって有益な目標とならないケースもある。

目標を設定する際には、達成までの過程を逆算して、現実的で具体的な数値を算出するようにする必要がある。

モチベーションの向上につながる

SMARTの原則を活用することで、社員のモチベーションの向上につながる。SMARTの原則には、目標達成までの期限がもうけられている。

そのため、社員は日々の行動にも細かな目的を設定するようになるだろう。一日一日、着実に目標へ近づくことで、社員のやる気へとつながっていくのだ。

また、社内での自身の役割が明確になる。自分に与えられた目標が、会社にとってどのような効果をもたらすか見えてくるのがSMARTの原則。

社員にとっては、会社の全体像が明確になり、自分の役割を全うすべくモチベーションの向上へとつながるのだ。

SMARTの原則を会社で活用するときのポイント

SMARTの原則を会社で活用するときのポイントはいくつもある。

「S」Specific、「M」Measurable、「A」Attainable、「R」Result-based、「T」Time-oriented、のすべてが重要なポイントとなっていて、いずれか一つでも欠けていれば、SMARTの原則は上手く運用することができない。

それぞれが持つ意味をしっかりと捉え、目標達成に向かって邁進しよう。

目標のためのプロセスにも目を向ける

目標は「成果目標」と「行動目標」の2種類に分類されるといわれている。成果目標とは達成したい目標の具体像のことだ。

行動目標は、成果目標を達成するための行動である。SMARTの原則を実行するうえで、行動目標が明確でないと成果を出すことが困難になる。

目標に到達するには、日々の行動目標が重要となり、最終的な成果目標を達成するためには、そこに至るまでのプロセスを具体的にすることが大切だ。

成果目標だけにとらわれて、行動目標から目をそむけていると、結果として成果が残せないといったケースも考えられる。

これらのプロセスを確認するためには、社内で使えるSNS型目標管理ツール「Goalous(ゴーラス)」が最適である。

目標に対するフィードバックをする

部下が目標達成にむけて邁進しているなら、フィードバックをしっかりと行い進捗状況を共有しよう。まだ慣れないSMARTの原則の実践では、行動目標にズレが生じたり適切な行動になっていなかったりする。

上司と部下が日頃からコミュニケーションをとり、成果目標の達成までに不足するような点があるか見極めることも必要だ。そして、適宜目標を洗いだし、設定の見直しや改善を行うことも大切だ。

まとめ

SMARTの原則は今からでも始められ、難しいことではない。ポイントは、5つの成功因子を理解して、実践中の社員に目を向けフォローしていくことだ。

部下が実行中であれば、不安要素や問題と感じる点がないかなど情報共有し、目標の微調整をしたり行動目標の改善をしたりしよう。SMARTの原則で得られるメリットは大きく、社員のモチベーションアップや仕事の満足度にもつながる。

まだSMARTの原則を取り入れてないならば、積極的に導入を検討しよう。

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