組織の将来にもつながる新入社員の目標管理!設定はどうするべき?

執筆者 | 12月 26, 2019 | 組織改革 | コメント0件

目標管理制度は、うまく活用すれば新入社員にとっても効果的な手法になる。しかし問題は、新入社員にどのようにして目標管理を行っていくかだ。今回は、新入社員に目標管理が必要な理由と目標設定のポイントを説明する。

新入社員の目標設定は企業の将来に欠かせない要素!

新入社員のうちから目標管理を実施した方が良いのは、企業の将来にプラスになるためだ。たとえば、以下のようなメリットが期待できる。

自主的に動く力を身に付けられる

目標管理は、社員自らが目標を設定するものだ。決められた目標ではなく、自主的に設定した目標なので、それだけで責任感の大きさが変わってくる。自分で決めたという重みから、より責任感を持った行動ができるようになるだろう。

また、目標が定まると、今度は目標を達成するためにどのように動くべきか、ひとりひとりが考えるようになる。ここで、少しの行動の工夫でも結果がともなうようになれば、さらにやる気がうまれるだろう。

成功経験がプラスの効果になり、もっと良い方法がないか考えるように動く、行動の癖も身につくようになる。課題を自分で見つけ解決するプロセスも生まれるため、課題解決能力、仕事への積極性も養うことができるであろう。

部下のやる気が見られない、自主性がないと悩む管理者もいるが、こうした経験が新入社員のうちにできていないのも問題である。新入社員のうちから、目標管理によって自主性を育むことで、自立した社員を育成することが可能だ。

企業への貢献度を高める

目標管理によって自主性を持った社員が増え、さらに目標によって働きがいを感じる社員が増えれば企業にとってもプラスになる。まず、働きがいによって、企業への社員の定着率が高くなると予想される。

また、目標は、個人のスキルや経験に基づいて個々が上司と相談して決めるため、目標達成は個人のスキルアップの目印にもなる。個々の能力が上がるということは、企業にもそれだけ貢献しているということだ。

最終的には、企業の売上にも反映されて、組織自体の人材の底上げ、組織としての発展にもつなげることができる。

目標管理を新入社員のうちからするということは、企業の発展に欠かせない人物をつくりあげるということにつながる。

新入社員にはどのような目標を設定すべき?

新入社員のうちから目標管理をするべき理由を挙げてきたが、ほかの社員と同様に目標管理を行うと失敗することもある。新入社員にはどういった目標設定が適切なのだろうか。新入社員の目標設定のポイントを紹介する。

短期的・中長期的な目標を設定する

目標を伝えたとしても、新入社員にとっては具体的なイメージとして伝わりにくい。はじめての経験も多く、目標達成までの道のりが具体的に想像できないためにある。

そのため、数字上は理解していても、どう行動すれば良いか分からないため、いわれたことを実行するしかなくなってしまう。新入社員が受け身だと悩む管理職も多いが、目標が現実とリンクしないことも原因として挙げられる。

それでは、どうすれば新入社員が目標を現実としてとらえられるようになるか。とにかく、1年以内の短期的な目標を具体的な数字にして落とし込むことである。仕事によっては数日、1週間、1ヶ月などもっと短い期間でも良い。短期の目標を設定することで、本来の目標までの道のりは明確になる。

また、達成時期についても時系列で整理することが重要だ。短期目標を複数設定するのは良いが、仕事の経験が不足している新入社員にとって、どれが優先か判断することは難しい。時系列にすれば、期限を見て優先するべき仕事を判断できる。

短期的な目標を設定したら、3~5年の中長期的な目標も設定したい。この3~5年は、新入社員が仕事をある程度ひとりでこなせる目安の年数である。一人前になるには何を目標にすれば良いのか、中長期的な目標で示しておきたい。

少し高い目標を設定する

新入社員のやる気を引き出すには、簡単に達成できる目標よりも、今の能力では少し困難と思えるような目標を設定した方が良い。簡単にこなせる目標では、かえって新入社員のモチベーションが下がってしまうためだ。

しかし、現在の能力と照らし合わせたとき、あまりに遠すぎる目標も逆効果になる。頑張りすぎて体や精神に不調が出たり、はじめから無理だと投げやりになったりしてしまう可能性もあるためだ。

目安としては2割増しくらいが好ましい。しかし、上司から見て2割増しでも、新入社員本人にとってはかなり高い目標に感じられる可能性があるため、本人とじっくり相談しながら目標は設定するべきだろう。

また、方法としてあえて高い水準の目標をはじめに設定することもある。しかし、前述のとおり目標がただあるだけでは、目標管理の本来の効果は期待できない。新入社員のモチベーションを下げないためにも、段階的に目標を設定して、高い水準の目標につなげることが大切である。

Goalous(ゴーラス)では、チームで目標を共有し、目標への活動プロセスをフォトアクションで見えるかするSNS型目標管理ツールだ。目標のすり合わせ、新入社員の目標への取り組みを把握するために活用されてはいかがだろうか。

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まとめ

新入社員の目標管理は、企業の将来必要とする人材育成、企業の発展にとって重要なものである。うまく取り入れるには、中長期的な目標に合わせて、短期的な目標を設定させることだ。目標達成の体験には、Goalousのような社内SNSツールが活用できるので、一度試してみることをおすすめする。
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