貴重な人材を見逃さないために。新入社員の離職理由

新入社員が会社を辞めていくことは決して珍しいことではない。しかし、1年もしないうちに半数以上が辞めてしまうようであれば、会社として、管理職として、さすがにそのままにはできないはずだ。

来年以降も同じことが繰り返されないように、原因究明と早急な対策が必要となるだろう。ここでは、新入社員に多い離職理由と上司ができる離職防止のための対策について解説する。

新入社員が離職してしまう理由

社員が離職してしまう理由はさまざまだが、特に新入社員の離職は、自己都合というよりは、会社側の問題によって離職を決意することが多いという。なぜ新入社員が離れてしまうのか、人間関係、労働条件、仕事内容の3つの視点から問題を挙げていく。

人間関係

職場における好ましくない人間関係は、日々じわじわと新入社員にダメージを与える。基本的に切っても切り離せないもので、日常的にかかわることになるからこそ、新入社員にかかるストレスは大きい。

特に上司と部下の関係性は大きく、両者間で円滑なコミュニケーションが図れないと、新入社員は相談もできず不安をため込んでしまうことになる。

上司と部下の世代間ギャップは、そうしたコミュニケーション問題にも拍車をかけている。たとえば、上司世代に多い、見て覚える、効率より仕事にかける時間、叱って育てるといった感覚は、残念ながら若い世代には通じない。

そういった昔ながらの感覚が強い上司は、知らず知らずのうちに、新入社員に苦手意識を植え付ける。さらには、発言がパワハラと受け取られることもある。

しかし、こうした直接的なかかわりがない場合も、人間関係に不満が生じやすい。協力関係が築けていないなどの職場環境で人間関係が希薄すぎても、新入社員が自身の存在意義に不安を覚え、離職に至ることもある。

労働条件

新入社員の多くは求人など条件を確認して入社するが、その条件と入社後で労働条件や待遇が異なると、不信感を抱かせることになる。たとえば、思った以上に給与が低い、昇給がない、賞与が十分にないなどの問題だ。

ほかにも、新入社員が想定した以上に残業が多く、労働時間が長いといったケースでも離職がみられる。

労働時間の長さは中小に限らず大企業でも問題として挙がることがあるが、度を過ぎるとワークライフバランスが崩れ、心身に支障をきたしてしまう。これから先も同じ労働条件が続くことを不安視して、辞めていく新入社員は少なくない。

仕事内容

仕事内容が自分に合わない、興味が持てないなどの理由も新入社員の早期離職の原因のひとつだ。このような理由は新入社員側の情報収集不足感も否めないが、会社側の問題も否定できない。

会社側が、応募する人に誤解を与えるような掲載をしているケース、あるいは仕事内容についてほとんど情報を載せていないケースもあるためだ。

しかし、会社の仕事が新入社員の希望するものであった場合であっても、仕事内容を理由に離職に至るケースがある。配属の部署、上司との関係で、個性や特技が生かせないことに新入社員が不安を抱くためだ。

これは、会社側の調整不足、素質の見極め不足が問題だが、こうした上司から見たら些細に感じることも離職原因になりうる。

新入社員の離職防止に上司がするべきこと

新入社員の主な離職理由について挙げてきたが、上司として取り組めるのは人間関係の改善、仕事の割り振りが主となるだろう。ここでは、上司が実践したい2つの対策を紹介する。

メンター制度を取り入れる

メンター制度とは、新入社員との年齢や社歴が近い先輩社員がメンター役となり、新入社員をサポートする制度のことだ。

メンター制度を取り入れることのメリットは、新入社員がメンターを挟んで仕事ができること。上司の立ち位置はメンター制度によって変わることはないが、新入社員は行動するたびに上司に指示を仰ぐ必要はなくなる。

重要な事柄は上司と直接になるが、些細なことやちょっとした不安は、メンターに聞くことが可能だ。これにより、上司の負担が軽減するほか、新入社員は上司に意見を仰ぐたびにおびえることはなくなるだろう。

メンターを介して適切に疑問点が解消されることによって、新入社員は仕事に集中できるようにもなる。

新入社員と目標を一緒に考える

上司としてはいろいろな経験を積んでもらいたいとう思いで仕事を振っても、新入社員にその意図が伝わらず、自分のしたい仕事ができないと不満を抱えてしまうケースもある。

このように、上司と新入社員との間で将来設計にずれを生じさせないためにも、目標をともに考え、設定していくことが重要である。特に、社会人としての経験が少ない新入社員にはベテランである上司のサポートが必要だ。

目標設定では、目標達成までの道のりが分かるように、達成までのアクションをしっかり決めていく。アクションは細かに設定しても良い。達成につながる行動を起こすことで、新入社員自身が仕事にやりがいを見いだせるきっかけが生まれるためだ。

社内SNSのGoalousなら、目標達成のためにフォトアクションをすることによって、チームとの一体感を作り上げることができる。新入社員が会社の一員として馴染めるように、このようなツールを導入してみてはいかがだろう。

まとめ

新入社員の離職理由は、自己都合でなく、会社側の環境によるケースも少なくない。上司としてできることは、新入社員が生き生きと仕事ができるように、環境を整え、仕事へのやりがいを与えることだ。そのための目標設定は、新入社員にとっても大きな指標になる。

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