目的意識がない社員に目的意識を持たす方法とその重要性とは

会社組織などで、仕事に対する目的意識が共有されていない場合、個々の仕事に対する熱に温度差が生じることが多くみられる。

経営者、雇用者、上司、同僚、部下と立場がいろいろあるものの、仕事の目的・業務目的などが明確に共有されていると、同じ目的意識を持つ仲間として一体となることができる。そうなることで、業務の生産性や会社組織の利益率も向上する。

目的意識が起きない理由

人間の意思決定や目的思考・行動のメカニズムは、神経科学的に証明されており、目的意識が起きないことには理由がある。

環境の影響を受けている

私たち人間の脳は、取り巻く環境や過去の経験などの影響を常に受けている。

もともとの個人の性格も無関係ではないものの、育った環境や今置かれている生活環境、過去の経験などにより、人間の考え方や意識の持ち方は変わってくる。

人間が行動するための動機として、その根底には報酬の存在がある。報酬とは、給与・金品に限らず、喉が渇いているのであれば「飲み物」、お腹が空いているのであれば「食べ物」、退屈しているのであれば「脳への何らかの刺激」など多種多様である。

神経科学においては、外的要因により報酬が発生することに対し、脳が行う情報処理が、意思決定や目的思考行動、つまり「やる気」と関連するとして研究が進められている。

参照:生理心理学と精神生理学26(1):5-16,2008報酬の脳内表現

例えば、やらなければならない仕事が目の前にあり、締め切りも直前まで迫っている切羽詰まった状況にあるにも関わらず、スマートフォンに恋人や友達からのメッセージ通知が表示されると、つい仕事を差し置いて見てしまうことがあるのではないか。

これは、メッセージを見た脳が、過去に経験した同じ状況から得た「楽しい」「面白い」と言う感情(報酬)に対して刺激を受けることが影響している。

私たちは、毎日の生活において、意識的にあるいは無意識的に何らかの報酬を受け、その経験値から行動を起こしている。

外的刺激としての報酬が増えると快情動が刺激され、脳内でドーパミンが多く放出される。ドーパミンの増加量と、やる気の度合いは比例する。

参照:広島大・総科・脳科学やる気を起こす脳内分子? (一部引用)

喜びや楽しみなどの感情(報酬)がない環境は、脳を刺激しないためドーパミンも放出されにくい。自身を取り巻く環境が報酬のない劣悪な状況の場合、マンネリ化が起こりやる気も湧かなくなってしまうのはこのためである。

失敗が怖い

失敗経験が多いと、人は行動することが難しくなる。新しいことにチャレンジする時にも、失敗するのではないかという不安に駆られる。

これは、過去の失敗経験が大きく影響している。

新しい技術や技能の習得は人に達成感をもたらし、達成感を得られる、報酬に関わる脳部位が活性化することもわかっている。

参照:慶應義塾大学医学部 国立研究開発法人 理化学研究所 国立研究開発法人 日本医療研究開発機構 「達成感」による脳内変化を明らかに―新たな学習法や、精神・神経疾患の治療法の開発につながる成果― (一部引用)

予想以上に嬉しいことが起きた場合も、報酬に関わる脳部位である中脳でドーパミンの分泌が活性化する。
しかし、期待はずれの残念な出来事が起きると、一時的にドーパミンの受け渡しはストップされてしまう。

引用:高次脳機能研究所 34(2):165-174,2004 やる気と脳―価値と動機付けの脳機能イメージ

日々の出来事に対するドーパミン分泌の活性度は、その都度違う。失敗談や達成感などに起因するドーパミンの活性度合いから、楽しいこと、あるいは、つまらないことが脳内で認識・区別され、私たちの一つひとつの物事に対する姿勢や、やる気が形成される。

目的意識を持つためには

目的意識を持つことで、やる気は大きくアップし生産性もあがる。

目的を明確にする

目的を明確にすることで、やる気を起こさせることができる。何かを行動する時に、目的を設定するとやる気が起きやすくなるのは、ワクワクした過去の経験や達成感がドーパミン分泌を活性化させモチベーションを高めてくれる。

人は、目的を達成するためには、何をどのようにすべきかを考えて行動を起こす。ところが、行動レベルに意識を落とすと、現実的になりワクワク感が消滅してしまう傾向があり、ドーパミンが減少してしまう。

そこで、何のためにこの行動を起こすのか、と言う目的を思い起こすと、再びドーパミンの分泌が活性化する。常に目的を意識し続けるように行動をすると、やる気は持続する。

脳内レベルでやる気が持続するため、行動意欲も湧き、義務となり退屈に感じてしまいそうな行動も、前向きな姿勢になり、簡単に継続することができるのである。

誰かのためにと考える

自分が他者に与える影響を意識すると、自分の行動レベルが変化する。

たとえば、多くの母親は自分のためにはできないことでも、「わが子のためなら」と、子どもを思うことで多くのことを成し遂げられる。このように、母親レベルにまで他者への思いを込めることはさすがに難しくても、自分以外の誰かのために人間が引き出せる力はとても大きい。

自分の言動が、予想外に他者に良い影響を与えた時なども脳内のドーパミンは活性化し、モチベーションが高まるといえる。

他者に良く思われたい意識のもとに行った行為であっても、相手の反応が良く、自分への評価も向上したとき、「誰かのために」「会社のために」という信念が芽生え、心理的な支えとなるため、意欲が高まることへつながる。

目的意識は共有しないと組織力が下がる

会社などの組織においては、目的意識の共有は生産性に直結する。

目的意識を共有することの重要性

目的意識を共有することで、生産性と利益を高めることができる。利益を単純に追い求めることがすべてではないものの、企業として重要な目的は効率よく利益を上げて、会社をさらに発展させることにある。

チームワークが必要となる業種やプロジェクトに対し、一部の上層部だけが目的意識を共有し、実際に業務を遂行する労働者が目的を知らずに、やることだけを指示される状態にあると、労働者にとって目的が曖昧であるためモチベーションが高まらない。

仕事の目的の共有は仲間意識にもつながり、個人が遂行する業務の重要性を意識させることになる。仕事に対する意欲やモチベーションが高まるため、仕事の効率も上がる。

仕事の目的の共有、そこでの個人の役割などを明確にすることは目的意識を高め、チームが一丸となるために、組織力の強化につながるのである。

社内共有ツールを利用し目的意識を共有

会社において社員の日々のやる気を上げるためには、目的意識を共有することが重要だ。円滑なコミュニケーションを図る社内共有ツールを利用することで、生産性や効率性が大幅にアップする。

コミュニケーション型目標達成サービス「Goalous(ゴーラス)」は、社内で目標をオープンに共有できる。ゴール達成までの過程をアクションとして、写真投稿するので可視化でき理解しやすい。組織内の共有情報をスマートなものにする。

対面よりも気楽に一緒に働く仲間とのコミュニケーションも図れるため、業務がスムーズに行えないときに、個々に生じる不安な気持ちや、孤独感を避けることもできる。

社内の目的意識共有に役立つ、コミュニケーション型目標達成サービス「Goalous」の導入をおすすめする。

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まとめ

科学的理論にも基づいて立証されている、やる気のメカニズム。目的意識を持つことは、やる気に対する脳内ネットワークを活性化させる。

会社組織などにおける目的意識の共有は、社員の姿勢を変えることにつながる。個々のやる気を起こさせるだけでなく、そのやる気をキープすることも可能にすると言える。

社員一人ひとりのモチベーションが高まることで、生産性や効率性を伸ばすことができる可能性も高まるのである。

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