仕事に対して不満がある人。下記の項目にいくつあてはまるだろうか。
- 何となく日々の業務を淡々とこなしているだけ
- 毎日当たり前のように残業をしている
- 昇給がない
- 同僚と同じ分だけ働いているのに「自分はあの人よりも評価されていないなぁ」と不満がある
- 仕事にメリハリや、やりがいがないと感じている人
もしかするとそのウラには、「目標の見える化」ができていないという原因が潜んでいるのかもしれない…。
目標を見える化することによって、仕事によい影響を与えるケースがある。
そこで今回は、目標を見える化するメリット、目標を設定する際の注意点などを中心に紹介するので参考としてほしい。
目標を見える化するメリットは?
早速ではあるが、目標を見える化するメリットを見ていくこととしよう。
何をすればよいのかが分わかりやすい
目標が見える化されれば、次に自分がどんな行動をとるべきかを社員が把握しやすい。目標を“20代への商品売上額を2倍以上にする”と設定した場合は、
「若者が集まる場所でプロモーション活動やイベントを開催する」
「若者のファンが多い芸能人をCMに起用する」
「事前にSNSで告知を大々的にする」
「SNSで20代に好まれたり興味を持たれている内容の投稿をする」
など、やるべきことが必然的に見えてくるはずである。
達成への意欲が高まる
目標達成のゴールがしっかりと設定されているため、達成への意欲も高まりやすい。
たとえば、「売上を伸ばそう」と考えるだけの、明確な目標がないまま漠然とした営業活動を行うよりも、「営業売上100万円」というように数値化された具体的な目標を設定すると、あとどれだけ売上を伸ばせばいいのかわかりやすくなり、目標達成額に向けて頑張ろうとする従業員も増えるだろう。
ただし、高すぎる無理難題な目標を設定すると従業員の意欲が削がれる恐れもあるため、注意が必要である。
問題や課題を発見しやすい
目標の見える化をすると目標の達成具合だけではなく、未達成状況や頓挫している部分が見えやすくなるため、仕事上で何にどんな問題や課題があるのかを発見しやすい。すなわち「PDCA」を実践する時にも役立つ。
ちなみにPDCAとは
「Plan(計画)」
「Do(実行)」
「Check(評価)」
「Action(改善)」
の各頭文字をとったもので、4つの内容を繰り返して業務の改善や効率化を継続的に図ることを指す。
「Plan」「Do」「Check」「Action」のどの段階で見誤りを起こしてしまっていたのかが推理しやすいのも、目標を見える化するメリットである。
情報の共有がしやすい
目標の見える化をすれば部署内での情報共有もできる。
「各社員の目標達成状況」が分かりやすくなるため、部下の管理もラクになる。部下の進捗状況が詳細に分わかると、上司が次にどのような指導をすべきかを考えやすいのもメリットだ。
目標を見える化する上での課題と対策
しかしながら、間違った方法や方向性で目標を見える化すると、適切に効果は発揮されない。ここでは、目標を見える化する上で何に気をつけるべきかを見てみよう。
進捗状況が見えるようにする
目標に対して、各従業員の業務の進捗状況がどのようになっているのか、把握できるようにしなければならない。進捗状況が分わからない場合、上司も部下にどのような指示を出せばよいか判断しにくい。
さらに部下も、指示がもらえず仕事の進め方や問題点が分わからなくなる恐れもある。
口頭で直接行う指示だけではなく、共有ドキュメント・アプリなど、ウェブ上での情報共有も活用して、各部署内の進捗状況が分かる環境をつくることをおすすめしたい。
評価基準を分わかりやすくする
たとえば、社員に対して売上目標額を「100万円」にしていると仮定しよう。
A氏、B氏ともに110万円を売り上げて目標自体は達成しているが、A氏とB氏で評価の基準が違うためA氏がより評価されている場合。
B氏は「なぜ、自分は目標を達成したのにA よりも評価されてないのか」と、上司へ不満を持つ恐れがある。
従業員に不満を持たれないためにも、評価基準は分わかりやすく設定し発表。情報共有するべきである。
「○○の商品を多く売った人には評価点を加算する」「○歳以上のお客様に販売できた場合は、評価点を加算する」などあらかじめ評価の基準を明文化する。
そのうえで、定めた基準通りに適切な評価をすれば、従業員社員の不満も減少するはずである。
他部署内で共通認識を持った上で目標設定する
会社として目標を設定をするときは、他部署とも共通の認識を持った方がよい。
たとえば、売上を伸ばしたいのは20代をターゲットとしている商品なのに、ある営業部に「60歳以上の売上を50%上げる」という目標を持たれてしまった場合、会社内での連携が成されていないため販売活動が上手くいかなくなる恐れがある。
なぜなら、ターゲット層ではない顧客向けの目標を設定してしまっては、会社にとっては「意味がない」無駄な目標の設定となるのである。
目標を設定するうえで大事なのは、各部署内での共通認識を持つことである。
会社内での連携を強化し部署間でズレがない目標を設定して、みんなで効率的に会社を成長へ導こう。
根拠のある数値で目標設定する
上司やリーダーが、勢いや感情に任せた思いつきでのみで目標の数値を設定するのはNGである。目標設定の内容とゴールに至るまでの過程に説得力を持たせるためにも、統計データなどを活用した正確な目標数値をしっかりと設定しなければならない。
多くの従業員に「その目標数値での達成は無理だ」「無理難題を突きつけられてしまった」と思われると、社内の士気が下がる原因にもなる。
目標の内容だけではなく、達成のために踏むプロセスや、達成後に得られるメリットなど、長期的に見据えた経営者的な視点も持ちつつ目標を設定しよう。
目標の見える化は掲示板からアプリの時代へ
目標の見える化をするときに、未だにホワイトボードや掲示板に書く人もいるだろう。
しかし、この場合だとホワイトボードや掲示板をわざわざ見に行かなければならないだけではなく、情報量が多い場合は、書くスペースがなくなる。さらに、社外の人にも書いてある内容を見られてしまう場合もあり、セキュリティー面の不安も生じてしまう。
そんなときに便利なのがパソコンやスマートフォン用「ツール」や「アプリ」の利用である。
たとえば、社内SNSサービスGoalous(ゴーラス)では、社内でグループを作って、社員それぞれが目標設定や自分の業務進捗状況の共有、目標の達成のために取った行動を成果として写真投稿が可能である。
もちろん、メンバー同士のメッセージ送信もでき、気軽なコミュニケーションや情報共有もしやすいため、おすすめだ。
無料セミナーも開催しているので、まずは参加してみるのもいいだろう。
まとめ
目標の見える化は社内業務を円滑に進めるために大事だが、利用するツールえらびや社員各従業員に目標を達成してもらうための運用方法、ツール内でのルールづくりも重要である。
仕事の見える化の手助けとなる便利なSNSツールも利用しつつ、上司やリーダーは社員従業員が目標を達成するために、「誰が」「いつまでに」「何をすべきか」などと全体像も考えながら仕事に励むことが必要がである。
Staff
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