業績を伸ばすなら「顧客満足度」より「社内満足度」に着手すべき理由

執筆者 | 5月 29, 2019 | モチベーション | コメント0件

業績を伸ばし続ける企業には1つの共通点がある。社員が意欲的に、生産性の高い仕事をしていることだ。

優秀な人材が集まり、強い組織力によって成長する企業は、社内満足度が高いと考えられている。従業員が給与や人間関係・仕事など、あらゆる面で満足できているのかが、会社の成功を左右する時代である。

ここでは社内満足度の定義やメリットを紹介しながら、社内満足度を高めるためのポイントや具体的な方法について解説したい。

社内満足度について

まずは、社内満足度について説明しよう。

社内満足度とは

社内満足度とは、企業姿勢を表す指針である。従業員満足度(通称は”ES” Employee Satisfactionの略称)とも呼ばれている。

従業員満足度に影響を与えているのは、おもに

  • 企業文化
  • ビジョン・ミッション・ポリシー
  • 人間関係(上司・部下・同僚との関係)
  • 職務内容
  • 報酬・待遇
  • 福利厚生
  • 休日制度

などが重要な項目として挙げられる。

今まで経営指標において注目されていたのは、顧客満足度(通称は”CS” Consumer Satisfactionの略称)だった。近年になって社内満足度の高い従業員こそが、顧客に対して質の高いサービスを提供できるという考え方に変わりつつある。

社内満足度が高い企業では、社員が主体的に効率的な業務を行い業務を伸ばしていく。そして優秀な人材が定着して、ロイヤリティの高い仕事をするようになる。

離職率の高さで悩まされる会社が多い現代では、社内満足度は重視すべき指針である。社内満足度の高さが、企業活動の運命を左右することになる。

社内満足度を上げるメリット

社内満足度を上げるメリットは数知れない。代表的な5つのメリットを挙げてみよう。

生産性の向上

仕事において質の高さ、そしてスピード感はどちらも重要である。

社内満足度が低い場合、義務づけられた仕事を、効率化するこことなく無駄に時間をかけて仕上げていくのでどちらも低下する傾向にある。
社内満足度の高い社員は、与えられた仕事をただこなすのではなく、自発的に新しい仕事を創りだし効率的に業務を進めていくであろう。

顧客満足度の向上

会社のサービスや接客態度、商品内容の良さが顧客の満足度を決定する。商品の価格から使いやすさ、スタッフの言葉づかいまであらゆる面でレベルを底上げすることが可能だ。

業績の向上

顧客満足度が上がれば、業績のアップにもつながる。売上が伸びるだけではなく、会社の評判や信頼も高くなる。コスト削減にも工夫がされて、利益が拡大するだろう。

離職率の低下

働きやすくやりがいのある企業では、退職をする社員が少ない。近年、入社をしても3年以内に離職をする新入社員が増えているが、そのような心配もなくなり、長期的な人材育成ができるようになる。

定着率の向上

組織を支えるリーダーや優秀な人材ほど、キャリアアップのための転職や自己実現のための独立をする。しかし、それ以上の魅力が企業にあれば長期的に活躍してくれるだろう。

社内満足度を高める方法

社内満足度を高める方法について、企業側ができること、従業員に対してできること、2つの方向から解説したい。

企業が努力できること

社内満足度を上げるために、従業員にとって働きがいのある会社・誇りを持って仕事ができる会社である必要がある。企業のビジョンやポリシー・理念・価値観など、基盤となる考え方を共有することで従業員を惹きつけることができる。

企業の価値観や存在意義・方向性を浸透させるだけではなく、評価方法・報酬基準を明確にしておくことも欠かせない。社員が残した実績を公平に評価して、報酬や役職に反映する仕組みづくりである。

働き方が多様化している現代において、働きやすい・働きたい労働環境を整えることも効果的な方法だ。
フレックスタイム制や在宅勤務・時短勤務など、ワークライフバランスを重視した働き方ができる企業が評価されている。

従業員に対して行えること

従業員に対しては、人間関係における配慮が求められる。職場に不満が生じる原因が、コミュニケーションであるケースは少なくない。

上司と部下、同僚が円滑にコミュニケーションできる環境づくりが早急に必要である。日常的な会話はもちろん、情報の漏れを防止する上でも欠かせない対策だ。

コミュニケーション促進だけではなく、成果へと結びつけて行かなければならない。従業員が目標を自発的に設定して、チームでサポートして合って達成できるような仕組みを作るべきである。

このような仕組みを整えるために、コミュニケーションを活性化させるツールを導入する企業が増えている。その1つがSNS型目標管理ツールのGoalous(ゴーラス)である。“ゴールへの活動”を“写真”でサクッとシェアすることで、メンバーの活動がリアルタイムで見える化される。メンバーは投稿にいいねやコメントを残すことができ、仕事上でもコミュニケーションが取りやすいツールとして高く評価されている。

社内満足度を上げるツールとして、導入を検討してみてはいかがだろうか。

まとめ

社内満足度はこれからの時代、企業が生き残っていくために必要な指標である。社内満足度を上げるためには、企業の理念や方向性を明確していくことが重要である。

現在、社内満足度が低い企業はすぐにでも取りかかるべきだ。すぐに結果は出なくても、絶えざる努力が求められる。
ツールを活かしながら、社内満足度の高い企業を目指そう。


組織のエンゲージメントを向上させる