社員の士気を高める方法をご紹介!【管理者必見!】

執筆者 | 1月 18, 2019 | OKR, マネジメント | コメント0件

「社員の士気を高める」ことは、経営者や人事担当者にとって大きな課題のひとつ。士気が上がらないままだと、会社内の雰囲気は悪くなり、離職率も増加してしまうだろう。社員が定着せず、常に人材が入れ替わっている会社には何かしらの理由があり、残っている社員に不安が伝染する場合もある。士気が高い会社は、離職率が低い傾向にある。人材が安定することで、会社のさらなる成長にも期待がもてる。

社員の士気が上がらない理由

士気が上がらない状態の会社は、社員が仕方なく上司・経営者の指示に従っていることが多い。これでは、業務上で不都合が生じても改善はされないし、その結果のやる気のない発言や態度は他の社員にも悪い影響を及ぼしてしまう。

では、なぜ社員の士気は下がってしまうのだろうか?

社員の士気が下がると抱く感情

社員の士気が下がってしまうきっかけはさまざまだ。

  • 正当な評価を受けられない

社員が「自分は正当な評価を受けていない」と感じると、努力しても無駄だと考えてしまうため士気を下げる。

  • 目標が高すぎる

掲げられている目標が社員のスキルと差があったり、納期的に到底達成できそうもない、現実味のない数字だったりすると、諦めにつながり目標を掲げたことが逆効果となるうる場合もある。

  • 社内のコミュニケーションが良くない

さらに、社内におけるコミュニケーションで愚痴や陰口が多い不健全な組織だと、社員間で目標達成のための情報共有などをするものがいなくなり、ひいては会社の業績にも影響が出る。

会社側にも原因が

士気の低下は、社員一人ひとりが起こすのではなく、会社側にも問題があることが多い。

  • 部下の意思を尊重できない

社員は意思が尊重されないと感じると、自己肯定感が満たされず、士気を下げてしまう。

  • 矛盾した態度をとられてしまう

経営者や管理職の社員たちに対する発言と態度が矛盾していると、社員を迷わせ、結果的にやる気を失わせる。

  • 怒る、厳しい、悪い面ばかりを見る

頭ごなしに怒る、厳しい態度で接し過ぎる、成果を認めずに失敗だけをなじる、などが続くと向上心を失わせてしまう。

社員の士気を高めるメリット

一方、社員の士気を高めることは、単に会社のムードが良くなる、というだけではない。実際に、業績アップにつながることもある。

会社が活性化する

具体的には、以下のような効果が見込めるだろう。

  • 社員が自ら考えて行動するようになる

ルールで縛る、上司の命令など周りからの働きかけでなく、社員が自分で考えるようになる。
目的達成のための貢献方法や、達成によりどのような価値が生まれるのか、という結果までを考え能動的な行動するように変化する。

  • 社内のコミュニケーションが活発になる

チームだけではなく、プロジェクトによっては部署間のコミュニケーションも円滑になる。会社の目標や情報の共有も容易となり、業務全体が活性化する。

  • エンゲージメントが高くなる

社員が会社に対する信頼感を強め、双方の成長に貢献し合える関係になる。優秀な人材が集まり、離職率を下げる効果も期待できるだろう。

社員の士気を高めることで期待される相乗効果

社員の士気を高めることで、以下のような相乗効果も生まれる。

  • 生産性の向上につながる

社員が意欲を持って自発的に仕事に取り組むことは、生産性の向上につながる。今までよりも少ない労働時間で、多くの成果があがるようになる。

  • サービスの質を高め、トラブルを少なくできる

サービスの質やトラブル発生などを「他人ごと」ではなく、当事者意識を持ち「自分ごと」と考えられるようになり、品質向上やトラブル防止に努めるようになる。

  • 離職率が低下し、ノウハウが蓄積される

社員全体の士気が高ければ、お互いに良い影響を与える。結果的に離職率の低下を抑制し、業務のノウハウが蓄積され、共有もなされていく。

社員の士気を高める方法

社員の士気を高めるためには、具体的にはどんな方法があるだろうか。実際に取り組んでいる会社の事例を紹介する。

会社ができるサポート

具体的に会社が行うサポートとしては、会社の方向性や目標を明確にする 」成果を評価する制度を設ける」円滑なコミュニケーションができる環境にする」が重要となる。

他社の参考事例は?

以下、他社が社員の士気を高めるために行っている制度事例を挙げるので、参考にしていただきたい。

  • クックパッドの「社内公募制」

社内に向けた求人募集(人事異動)。本人の意思で所属部署を移動できる。

  • リクルートの「新規事業提案制度」

社員による新規事業の提案制度。優れたアイデアには事業化の予算がつく。

  • 資生堂の「カンガルースタッフ制度」

販売力が高い美容部員の育児期間を、アルバイトがサポートすることにより、人材流出を防ぐ。

  • サイボウズの「産休・育休制度」

30%近い離職率の高さを解消すべく産休・育休制度を充実させ、離職率は数%まで減少した。

社内の動きを可視化でき、社員たちの士気を高めるための機能が多い「Goalous(ゴーラス)」を活用する方法もある。Goalousとは、会社やチームのゴール達成を目的とし、活動内容や業務報告を「フォトアクション」という機能で写真なども一緒に共有できる社内SNSツールである。

社員の士気を高める方法まとめ

社員の士気を高めることは、離職率を減らし、生産性の向上にもつながる。経営者や人事担当者にとっては最優先すべき課題といえるだろう。

もし、社内のムードに停滞感を感じるなら、なぜ社員の士気が下がるのかを探り、早急に社内環境を整える必要がある。士気を高めるための制度を導入してみるなど、新たな試みも有効だ。


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