笑顔( スマイル )が画像共有の表情として最適といえる理由

執筆者 | 12月 31, 2020 | コミュニケーション, チーム | コメント0件

笑顔は人を幸せにする。これは本当だろうか。

あなたは、SNSにあなたを含めだれかの顔がある写真をシェアすることが時々あるだろう。ビデオチャットに自分の顔がその他大勢で映し出されている時、あなたは自分の表情にどれだけ注意を払っているだろうか。

もしかしたら、全く考えたこともない人が大勢かもしれない。そんなあなたは、他人の幸せに係わる最も肝要なことを蔑ろにしている可能性もあるのだ。

ミラーニューロンが快い感情を他人に移植する

ミラーニューロン( Mirror neuron )とは、モノマネ細胞とも呼ばれるが、高等動物の脳内で他人がしていることを見て我がことのように感じる共感能力などを司る1996年に発見された神経細胞である。

マカクザルは、ミラーニューロンがよく研究されている動物だ。

Neonatal (newborn) macaque imitating facial expressions マカクザルの新生児が相手の表情を真似ている | Wikipedia

マカクザルの赤ちゃんは、新生児の時のわずかな時期だけ人の表情の動きを模倣することができる。これはミラーニューロンの仕業ではないかと推測されている。
研究段階ではあるが、ヒトにもミラーニューロンが存在すると考えられている。

感情は他人にとても簡単に移すことができる。会社に不満のあるグループとの会話を重ねると同じように不満を持つようになる。ヒトの思考は圧倒的にネガティブ寄りなので、ネガティブな感情の方が他人と共感しやすい。つまり、伝染能力が強いのでネガティブ感情には特に注意しなければならないのであるが、この伝染の原因となっているのは、何を隠そうミラーニューロンである。

逆に、他人の快い感情にふれることによって、その感情を自らに移植することも当然可能である。SNSでシェアする際にあなたの笑顔を用いることによって、他人を笑顔にすることが可能なのだから、こんなに簡単で効果的なハピネスの配布方法があるだろうか。

怖いコワイ。怒りの感情がすぐに移植される。よくないよくない。こんな画像ばかりに囲まれると、頭がおかしくなってしまいそうだ。

さて、どうだろうか。急にホンワカした気分になったのではないか。危なかった。救われた。なお、ヒトの脳は、幸福が移植されて、さらにそれを自分のことと誤解することもあるのだ。便利なもんだ。やっぱり笑顔が大事なんだな。

再度忠告する。あなたのネガティブな表情は、すごい感染力で他人に移植される。ほぼ、確実レベルでいえることだが、簡単・容易・さりげなしに日常的に不機嫌な表情を浮かべることを今すぐやめた方がいい。いつも笑顔でない者は、今すぐ去ったほうがいい。人を不幸にするからだ。もしくは、そんな人は、ビデオチャットで顔を表示してはいけない人かもしれない。

(ビデオチャットアプリよ。全員が強制的に笑顔に見える機能を開発したら、世界はもっと幸福になるかもしれないよ!デジタルコミュニケーションだからできることだね)

表情筋は脳活動に影響を与える

表情フィードバック」という言葉がある。「笑顔」をつくるだけでたのしくなる、というものだ。唇でペンをくわえるのと、奥歯でペンを噛むのとでは、後者の方がより笑顔に近い。これは本当に笑っているわけではないので所謂「作り笑い」である。

ある実験で、それらの状態において色々なマンガを読ませてみたところ、奥歯でペンを噛む条件の方がマンガを面白いと評価した。作り笑いでも効果が発揮されたのである。

また、2014年には表情筋が脳活動に影響を与えるという論文が発表になっている。表情筋の状態で、脳の中心部にある感情を司る「扁桃体」の活性状態が変化することがわかった。

あなたの笑顔の表情がフィードバックされて、あなたはその笑顔にある”たのしい”という感情を抱く。それが表情フィードバックだ。いつもムスッとしてたらだめだ。あなただけならまだ良いのだが、残念ながら顔は他人に見える。図らずも不特定多数の他人に影響を与えてしまうことは、決して無視できない重大な事実だ。

あなたは無理をしてでも笑顔になる、、、べきではない。あなたのためには。

笑うことは健康にいい。NK細胞が活性化するとか、様々な健康効果があると語られる。しかし、一方でこのような香港科技大学の研究結果がある。

憂鬱している時に、気持ちをよくしようとしてあえて笑ったり自分の感情を他人に知られないように笑ったりすることは、逆効果だという。笑顔が本人に対して、ポジティブかネガティブな効果を及ぼすかは、「笑っている理由」に大きく依存する。

研究結果としては、「幸福を感じなかった時に笑った被験者は、微笑を作る時に憂鬱になりやすい」というものだった。悲しい時に無理して笑うと、表情筋は幸福へと誘導しようとするが、脳の中では不幸な感情と関連づけてしまうのかもしれない。『笑顔を”つくってる”わたしは、”ほんとうは”悲惨なのです』っていう具合に、連結されてしまうのではないかと僕は考える。

悲しみを相対的に自己評価することで、より深い悲しみを感じてしまう。これでは、「真逆の感情を伴う作り笑い」は、「あなたにとって」良いことがない。

ネガティブな感情の原因となる問題を解消することが先決である。あなたは、あえてマイナスな感情をプラスに転換しなくてもいいかもしれないが、それはあなたのためである。あとはあなたの倫理観と相談して決めて欲しい。あなたの幸福が大事なのか、その他大勢の幸福が大事なのか。。。

「笑顔」で社員のハピネスが増幅する

今日のうれしい一歩を画像で社員にシェアするGoalousというサービスがあるが、笑顔を他の社員に伝染させてより大きなハピネスを形成するための社内SNSとして活用することが可能である。

ビジネスゴールに近付いたから、笑顔になるのか。

笑顔になるから、ビジネスゴールに近づくのか。

どっちが先かなんて問題ではない!どっちもやればいいのである。

かわいくスマイルしててね
人間なんかそれほどキレイじゃないから
すぐスマイルするべきだ
子供じゃないならね

ホフディラン, 「スマイル」, 1996

素晴らしい歌詞だね。

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