在宅ワークで社員のモチベーションはどうなる?企業ができる対策

執筆者 | 6月 11, 2020 | テレワーク, モチベーション | コメント0件

在宅ワークを取り入れる企業も増えてきた。在宅ワークは、社員のライフワークバランスにとってメリットがあると考えられる一方、問題もある。たとえば、モチベーションの問題だ。

この記事では、在宅ワークでの社員のモチベーションと、モチベーションが下がったときにできる企業側の対策を紹介する。

在宅ワークだとモチベーションが下がってしまうことも

在宅ワークは通勤時間を削減でき、社員が家庭との両立を図りながら個々のペースで仕事ができるので、生産性の向上が期待できるメリットがある。

一方、自宅で作業をすることで、プライベートと仕事にメリハリがつかず生産性が下がってしまう懸念、会社と同じようなパフォーマンスができずモチベーションが下がってしまう懸念があるのも事実だ。

在宅ワークを取り入れたことで、かえってモチベーションが下がることがあるのはなぜか。主な理由3つを挙げる。

環境が整っていない

在宅ワークで社員のモチベーションが下がる原因のひとつは、仕事ができる環境がしっかり整っていないことにある。

会社であれば、コンピューターやプリンターなど仕事をするのに必要な機器、仕事で使うツールやソフトウェア、セキュリティ面も整っていることだろう。

しかし、社員の自宅でも会社と同じような環境を整えられるかといったら難しい。必要な機器の用意はもちろん、すべての社員が機器を同じように扱えるとは限らないためだ。

会社では近くにいるほかの社員に機器やツールの扱い方が聞けるが、在宅ワークではそれも難しい。仕事が十分にできる環境が整っていないと、仕事の効率も悪くなり、仕事に対するモチベーションも下がってしまう。

コミュニケーションが取れない

在宅ワークでモチベーションが下がる原因は、オフィスのように気軽にコミュニケーションが取れないことにもある。

情報のやり取りがビジネスばかりに寄ってしまうと、ちょっとした雑談から相手の状況を察したり、アイデアを出しあったりする機会がなくなる。コミュニケーションが減少すると、ほかの社員とのつながりも感じられなくなり、モチベーションは下がってしまう。

また、離れた場所だと、仕事に対して持っている温度感も伝わりづらく、同じ熱量で仕事を進めにくい。在宅ワークでは、仕事への熱量を共有しにくい面も、モチベーションの低下につながるだろう

信頼されていないと感じる

実際にさまざまな企業で広がりをみせている在宅ワークだが、まだまだメジャーな働き方とはいえない。会社に勤務して仕事をするのが当たり前になっている会社や、そのマネージャーほど、在宅ワークでの仕事ぶりに疑念を抱いていることも多いのが現状だ。

「本当に仕事をしているのか」という不安が実際に在宅ワークをしている社員にも伝わると、会社や上司から信頼されていないと感じることになる。

このように、疑心暗鬼がはびこっている状態だと、会社と在宅ワークの社員、あるいは上司と在宅ワークの社員との信頼関係は崩れてしまう。信頼してもらえない不満から、在宅ワークをする社員のモチベーションは下がってしまうのだ。

在宅ワークでモチベーションを維持するためにできること

在宅ワークでモチベーションが下がる原因を挙げたが、在宅ワークを取り入れたからといって必ずしもモチベーションが低下するわけではない。やり方次第では、社員のモチベーションを保ちつつ在宅ワークを定着させることもできる。

ここでは、在宅ワークで社員のモチベーションを下げないために、会社側でできる取り組みについて紹介したい。

ツールを活用する

在宅ワークでのモチベーションの低下は、前述のようにコミュニケーションがうまく取れないことも関係している。

社内SNSツールやテレビ会議ツールなど、自宅に居ながらコミュニケーションを取れるツールもあるので、在宅ワークを導入するなら前向きに検討したい。

・社内SNSツール
社内SNSは、社内に特化したコミュニケーションツールを指す。プライベートで利用しているようなSNSを想像するとわかりやすいだろう。基本的な機能として、チャット機能やグループ機能、ファイルのアップロードなどがある。

メールとは違ってライトな投稿ができるため、オフィスにいるようなコミュニケーションに近づけられること、気軽にコミュニケーションをとりやすいのが特徴だ。

Goalous(ゴーラス)は、チャット機能など基本的な機能に加え、フォトアクションでの仕事の可視化や目標管理機能など、在宅ワークでも使える機能が充実している。コミュニケーションツール、ビジネスツールとして活用してはいかがだろう。

・テレビ会議ツール
複数人でリアルタイムでの会話をしたい場合は、テレビ会議ツールが活躍する。Webカメラでお互いの様子が伝わるため、インターネット環境さえあれば、いつもの会議のように利用できるのが特徴だ。社内に限らず、顧客との商談に利用することもできる。

評価制度を明確に

在宅ワークで会社と社員、上司と部下の信頼が崩れてしまうと、評価にも影響を及ぼしかねない。在宅ワークでは、会社で仕事をするのとは違い、見えない部分もあることをお互いが良く理解しておく必要があるだろう。

評価については、プロセスを重視する企業も多いが、プロセスだけでなく成果も見たうえで評価するように気を付けたい。しかし、成果だけに注視すると不公平感を招いてしまう。プロセスと成果、両方で評価することが重要だ。

Goalousの評価機能では、社員のアクションを一括して確認することができる。在宅ワークで見えにくいプロセスの評価にも役立つだろう。

まとめ

在宅ワークでは、社員とのコミュニケーションが希薄になったり、環境が不十分であったりするとモチベーションの低下を招いてしまう。適切なツールを取り入れて、コミュニケーションなどの在宅ワークの問題を補うことが大切だ。
組織のエンゲージメントを向上させる