優秀な若手が辞めるとどうなる?離職を防ぐ3つのポイント

執筆者 | 1月 19, 2022 | マネジメント, 人材育成 | コメント0件

優秀な若手社員は企業の将来を担う重要な人材にもかかわらず、他社へ流出してしまうことも多い。

では、優秀な若手が辞めるのを防ぐために、企業ではどのような対策を講じることができるのだろうか。

今回は、優秀な若手が辞める理由や、他社に流れるのを防ぐためのポイントについて解説する。

優秀な若手が辞める理由

優秀な若手が辞める理由には、いくつか共通するものがある。まずは、優秀な若手が辞める理由として多いものを把握し、対策方法について検討していこう。

職場環境や待遇に不満をもっている

優秀な若手が辞めるのは、職場環境や待遇に対する不満が募っていることが原因のひとつとして挙げられる。

自分の働きを正当に評価してもらえていないと感じ、同じ待遇のほかの社員以上の働きをしている自分が不公平に感じてしまうためだ。

正当な評価が受けられず、企業に尽力することへのやりがいが感じられなくなり、辞める判断にいたることも少なくない。

また、待遇に対する不満だけでなく、人間関係への不満も優秀な若手が辞める原因になることがある。

たとえば、理不尽な指示や叱責をする上司がいて、思うように自分の能力が発揮できていないと感じているようなケースだ。

優秀な若手が辞める兆候として、忘年会や打ち上げなどの業務外での交流に消極的になるなど、関係性を構築しようという意思がなくなったときはとくに注意が必要だろう。

また、連続して有休を取得していたり、身だしなみに気を遣いはじめたりするような場合も、転職活動を行っているなど近いうちに辞める可能性が高いと判断できる。

職場に満足していても辞めることがある

優秀な若手が辞める理由は、職場環境や待遇に対して必ずしも不満があるとは限らない。今の職場に満足していても、自分の能力をさらに磨くために挑戦的な転職に踏み切る可能性があるためだ。

キャリアアップやスキルアップのために、新たな環境へチャレンジしたいと考えており、挑戦的な業務に積極的に携わりたいという意欲から辞めることもある。

優秀な人材であればあるほどさらに成長したいと考えていることが多く、実力をさらに伸ばせるような環境に飛び込みたいと考える傾向にあることを把握しておきたい。


優秀な若手が辞めるのを防ぐ3つのポイント

優秀な若手が辞めるのを防ぐためには、3つのポイントを押さえて対策を講じることが重要だ。ここからは、優秀な若手社員の流出を防ぐために企業ができる対策方法について紹介する。

1on1面談やメンター制度などで不満を抽出する

優秀な若手がどのような点に不満をもっているのかを把握し、対策を講じることが辞めるのを防ぐポイントのひとつだ。

1on1面談やメンター制度などを取り入れ、若手社員が相談しやすい環境を整える必要がある。

また、不満や悩みを気軽に相談しやすい関係性を構築することも重要になるため、コミュニケーションもしっかりと取っていきたい。

成長できる機会ややりがいを与えて適切に評価する

優秀な若手社員ほど、挑戦できる機会を求めている傾向にある。そのため、成長できる機会ややりがいのある挑戦的な仕事を与えることが大切だ。

このとき、チャレンジする機会を与えることと成果に対する評価を適切に行うことのバランスが重要になる。

活躍する場を与え、さらに活躍した成果を待遇に反映するなど、より高いレベルの仕事に挑戦したいと思えるような環境づくりが望ましい。

ただし、評価する際に上司の主観ではなく、明確な理由をもとにして評価する仕組みを構築する必要がある。

評価制度が明確になれば、評価担当者によって評価にばらつきが出るのを防ぎ「この基準を満たせば評価される」という向上心をもった目標設定にもつながるだろう。

また、評価者への研修を行って、評価基準や評価方法を統一することも重要だ。優秀な若手の能力に見合う仕事を与え、かつ適切に評価されるという安心感があれば、辞めるのを防ぐ対策として効果が期待できるだろう。

社内全体のエンゲージメントを高める

社内全体のエンゲージメントを高めることも、優秀な若手が辞めるのを防ぐ手段のひとつだ。

従業員エンゲージメントとは、社員が企業に対して自発的に貢献したいと考え、自ら行動する自立した意欲のことを指す。

帰属意識とは異なり、従業員エンゲージメントでは社員の貢献に対して企業がリターンを与えることが重要になる。

リターンの例としては、業務効率化に役立つツールの導入や、テレワーク・フレックスタイム制の導入によって任意の働き方を選択できるようにするなどの方法が挙げられる。

貢献に対してリターンを与え、従業員がさらに企業に貢献したいという意欲を高めることが従業員エンゲージメント向上に欠かせない。

目標管理ツールのGoalous(ゴーラス)を開発・運営しているColorkrewでは、従業員エンゲージメント向上に役立つセミナーを開催している。

自社の従業員エンゲージメントを高めるにはどのような方法を取れば良いのかなど、施策を決定する際の参考にぜひ活用して欲しい。

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まとめ

優秀な若手が辞める背景には、社内の制度や待遇、業務内容などになんらかの理由があることが多い。

優秀な人材の確保は将来の企業発展に欠かせない重要なものであり、従業員エンゲージメントの向上につながる施策を打ち出すなどして離職率低下を図る必要があるだろう。

組織の停滞を打開する