ハイブリッドワークにおけるオンボードのコツ

執筆者 | 8月 5, 2021 | コミュニケーション, テレワーク, モチベーション, 活用事例 | コメント0件

こんにちは。 Sales & Marketing Projectの小島です。
今春に社会に出た新入社員の皆さんは、そろそろ会社や仕事にも慣れ始めた頃ですね。私も3月に中途で入社し、一日も早く戦力となるべく奮闘してきました。
今回は以下をテーマに、中途入社者の目線で歩みを振り返ってみます。
①オンボーディング
②組織に馴染む
③自分自身の存在を示す

リモート主体でのオンボードはメンタルに刺さる

私は入社翌日からリモートワークが主体でした。
入社したての頃に寄稿したブログでも、リモート主体の働き方におけるオンボードの厳しさには触れましたが、振り返ってみてもその印象は変わりませんでした。
やはり、視界の中で周囲の方々の動きを観察しながら 「ちょっと教えてください」 行えることは、活動当初においては本当に重要だと言えます。
特に、新卒であれば同期社員がいるケースもあり、双方で支援しあうことも可能ですが、中途入社ではそのような環境は期待できません。
また、中途は基本的に “即戦力” を期待しているはずです。であれば、なおさらケアが欠かせません。

▶ポイント
1週間・1名でいいので、オンボードを支援するスタッフを身近なところに配置

“この人に聞ける” があるだけで、本人の不安やストレスを大きく抑えることができることは間違いありません。
ハイブリッドな勤務環境にある組織だとしても、可能な限り最初の数週は出社ベースで “顔が見える” 状態を設けることが望ましいです。
このステップを設ければ本人の心理的安全性にも奏功し、より早く自走できる状態に至れるでしょう。

自分自身にも積極性は不可欠

組織により早く馴染むための支援体制の必要性もさることながら、中途入社なのであれば、待ち一辺倒の姿勢は許されません。
自分自身でも “できることを考え、トライしてみる” ことが大切です。
ある程度は自分自身で考え、調べ、それでもクリアにならない場合は時間の無駄なので誰かに質問する。
まだまだ関係性のない相手に対し、オンラインで質問を入れることも決して気軽に行えるものではなく、憚られるものですが、そこで躊躇していては状況が変わりません。

▶ ポイント
実担当は本人ではなかろうが、開き直って名前を知っている人間に質問

恐らく、入社説明で最低でも人事担当者の名前くらいは知っているものです。
可能であれば、その次は総務あるいは庶務系のスタッフを押さえておくことです。
とにかく最低この2ラインに位置する方の顔や名前を押さえれば、何とかなるということを私自身も実感しました。
さすがに質問ばかりすることは相手の負荷にもなるので自重しましたが、自分でできるところまでやった後に、それを添えて質問をすれば、ゼロベースの質問よりは、遥かに的確かつ着実な進展に繋がります。

とにかく 「インプット&アウトプット」 継続

会社の仕組みやルール以外にも、実務ベースで馴染まなければ戦力にもなれません。
そのためには “とにかくコミュニケーション” です。
しかし、個々がリモートで働いている環境下では、そう簡単にはいきません。
ですので、私が採った策は2つです。
① 週1,2回は出社する
② 共用ツールをフル活用する

まず、①はシンプルです。
物理的に自分自身の存在をアウトプットに仕立てました。
オフィスの出社率は1割程度ですから、ほとんどの方には会えません。
ですが、見方を変えると自分自身の存在が際立ちます。
つまり、行けば “いる” と気づいてもらえますし、挨拶を通じてコミュニケーションのキッカケを作れば顔を覚えてもらえます。
それだけでも通勤時間を掛けて行く意義がありました。
さらにColorkrewにはジョイフルキッチンというコミュニケーションスペースもあるため、終業後に仕事では絡みがない方とも繋がれる機会を多数得られたことが、大きな収穫です。

コミュニケーションスペース

次に②は社内で全員が利用する 「Goalous(ゴーラス)」という、社内SNS的なサービスを目いっぱい活用しました。
Colorkrewの文化は “オープン” です。
自分自身の目標と、その達成のための活動をGoalousに投稿します。
私の最初の目標は “会社を知り・慣れる” ことでしたので、仲間の仕事内容や日々の活動などはとにかくここからインプットするとともに、自分自身の考えや活動は些細なことでもすべて投稿し、積極的なアウトプットを継続しました。
内心は “こんな小事で投稿し、皆さんのタイムラインを汚してしまっているなぁ” という想いに苛まれていましたが、目標を達成するためには必要なことでしたので続けました。
すると、少しずつではあるのですが、初めて話す方から “いつも見ている” や、“アクション続けてますね” という声を掛けていただけることが増え、自分が思うた以上に 「繋がりを生み出している」 ことを、身をもって体験できました。

アクション共有だけではもったいない!

私は、一か月ごとにテーマを設け、そこに付随するアクションを集中して行うようにしていました。
・ 1か月目 : 会社の全体像 (多数との1on1を通じてプロジェクトや人を知る)
・ 2か月目 : 担当業務 (他者の商談同席や自分自身の試行を通じて実務を知る)

入社以降、毎日Goalousを使用する中で、昨今のリモート主体下の活動における 「見える化/見せる化」 の重要さと共に、Goalousをコミュニケーション主体で運用するだけでは “もったいない” と感じるようになりました。
また、実務で安定して貢献できるまでにはそれなりに時間を要しそうだ、ということも感じました。
そこで、“その間にできる他の貢献はないのか” を考えたときに、「社会人経験の長さ」 と 「多方面の経験で得た知見」 ならば、共有を通じて若い社員等の知見獲得に早々に貢献できるとともに、Goalousのさらなる活用ができそうですし、自分自身の存在を示すにも良いと考え、以下を行いました。
・ 3か月目 : これまでの知見の言語化 (Goalousをナレッジ蓄積と共有の器に仕立てる)

知見

一か月間、特定のテーマに沿った内容をまとめ、公開する…を継続しました。
最終的には61件を作成しました。
集合知にするため、「サークル」 という機能を用いて “ここに情報がまとまっている” という状態を形成しました。
また、これらを都度スクロールして探すのは時間の無駄のため、 日々のアクションではあまり用いられないワードをハッシュ的に各記事内に置いておくことで、検索欄経由で探せる仕組みも設けてあります。

投稿例

このスペースのネーミングは、作成者である私の名を用い、“Remains of KOJIMA - 小島遺跡 -” としました。
遺跡は過去の痕跡や残存物といった意味合いですが、これにも意味があります。
なぜなら、私は6月下旬で退職する決断をしたためです。 とある企業よりオファーがあり、その会社のDX推進に携わります。
その決断に至った大きな理由が “長年携わった(以前活動していた)業界知識をこのまま眠らせず、活かして欲しい” でした。
Colorkrewには何ら不満はありませんが、それを請けられる人間も限られるため、業界への恩返しも兼ねてその期待に応える選択をし、新たなチャレンジを行います。

離れても消えない “繋がり”

この執筆は退職後に自発的に行ったもので、何ら忖度はありません。
私の在籍期間は4か月弱でしたが、リモート主体な苦境下でも短期間で会社に馴染めたのは、このツールの存在がなければ成しえませんでした。 在籍期間中、誰よりも多く利用した実績も残したからこそ明言できることでもあります。

投稿数

Goalousは、「離れていても個々を繋ぎ」、 「想いや活動などを共有できる」 環境の実現を支援するツールです。
そして「検索性を有したナレッジ蓄積」 もできるため、ワンストップで “気軽なのに密なコミュニケーション” を実現できます。
近年の働き方の変化では、如実に他者との接触が減り 「コミュニケーションの希薄化」 が従業者や企業にとっても看過できないリスクとなっています。
そこに有効に作用するツールとして、Goalousを活かしてみてはいかがでしょうか。

組織の停滞を打開する