企業やスポーツチームなどさまざまな団体の目標管理手法として、活用されているモノがOKRだ。
OKRを導入する際には、テンプレートを活用することではじめてでも比較的容易に管理することが可能になるというメリットがある。
OKRの管理にかかる業務負担の軽減を図るのであれば、テンプレートだけでなくツールを活用するのも効果的だ。
今回はテンプレートでOKRを管理する方法や盛り込むべき内容と、ツールでOKRの管理を行うメリットについて紹介する。
テンプレートでOKRを管理
テンプレートでOKRを管理する場合、自分で作成して目的に合うものを作成するか、インターネット上で配布されているものをダウンロードする方法がある。
OKRでは目標設定だけでなく進捗状況を把握する必要があるため、管理者が進捗・達成状況を把握し、適切にフィードバックを行わなければならない。
ここからは、テンプレートを使ってOKRを管理するために、知っておくべき一般的なテンプレートの特徴や、盛り込む内容と項目について紹介する。
自分で作る?ダウンロードする?
OKRを運用する際にテンプレートを自作することもできるが、はじめて導入する場合はテンプレートの活用が便利だ。
もしくは、テンプレートをもとにして自社に合う管理スタイルにカスタマイズしていくのも良いだろう。
OKRのテンプレート集
ここでは、一般的に広く知られているOKRのテンプレートとそれぞれの特徴について見ていこう。
Googleスプレッドシート
Google Re:Workでは、Googleスプレッドシートを活用したOKRのテンプレートが配布されている。
無料で利用でき、自社専用にカスタマイズして活用することも可能だ。Googleアカウントさえ取得していれば、誰でも利用できる汎用性の高さも特徴である。
Trello
タスク管理ツールのひとつ「Trello」を利用している場合に、活用できるテンプレートがある。
より直感的に操作可能で、ドラッグアンドドロップによる操作と管理ができる点が特徴だ。達成したOKRを個々にまとめることができるので、管理しやすいメリットがある。
テンプレートに盛り込む内容
テンプレートを活用する際、盛り込む内容を決定しておくことも重要だ。とくに、組織の目標と個人の目標はわけて管理しなければならない。
ここからは、具体的にOKRのテンプレートを活用する際に、盛り込むべき内容について紹介する。
社員の基本情報
社員の基本情報は、誰のOKRであるのかを明確にするために重要になる。氏名・所属・役職など、社員の基本情報を記載しておこう。
目標(Objective)
OKRにおいて目標設定(Objective)は欠かせない要素のひとつだ。
まずは企業としての目標を設定し、企業目標をもとに部署やプロジェクト、チームへ落とし込み、さらに個人目標へと細分化して目標を立てる。
個人の目標達成が結果的に企業の目標達成となるように、リンクさせることが重要だ。
成果指標(Key Result)
成果指標(Key Result)は、目標設定の達成状況を把握する際に欠かせない。そのため、ひとつの目標に対して3~5個程度の成果指標を設定する必要がある。
また、目標の達成状況を正確に分析、把握するために、成果指標は具体的な数字を盛り込んだ定量的なものにしよう。
2.デイリーな進捗状況と達成度の表示
OKRでは、部署・立場・チームを越えて社員同士が日々のタスクを確認する。進捗状況と達成度が可視化されて、タイムリーに確認できるものでなければならない。
3.コメント機能
進捗状況をチェックするだけではなく、社員がフィードバックをすることによって、ゴールの達成を加速させることができる。フィードバックを適宜するために、コメント欄が有効である。
ツールでOKRを管理するメリット
テンプレートの紹介をしたが、次にOKRをツールによって管理する手法を紹介したい。
多くが有料ツールではあるが、コストに見合った効果が期待できる。OKRのツールにおいて、どのようなメリットがあり、どんなツールを使えば成功しやすいのかを解説する。
ツールは簡単で機能が豊富!
ツールのメリットは、使い勝手のよさである。操作性に優れているものが多い。表計算ソフトは機能が少なく、使い慣れていないと操作や入力に手間がかかる。
場合によっては、すべての社員が使えるようになるために教育も必要になる。日々の業務で使えるようになるためには、時間を要するだろう。
ツールは職能に関わらず、誰でも簡単に使えることが特徴だ。導入してすぐに使うことが可能である。多彩な機能を持ち合わせているので、幅広いシーンで活用することができる。
OKRにおいては、コミュニケーションや業務の遂行を活性化させる機能が求められるが、ツールならば現場レベルで大いに役立つだろう。
テンプレートのように無料ではないが、一定期間、無料でトライアルできるツールが少なくない。試用期間を通して、導入するかどうか判断することができる。見極めるポイントは、自社にとってふさわしい機能が搭載されていることと、使い勝手が良いことだ。
OKRにはGoalous!その理由は?
OKRの管理を成功させる、SNS型目標管理ツールGoalous(ゴーラス)。
Goalousは、OKRのメリットのひとつである、コミュニケーションの活性化を期待できる社内SNSだ。OKRを独自の思想でさらに進化させたGKA(Goal・Key Result・Action)により、日々のアクションの確認やメンバー同士でのコミュニケーションを活性化させるとして、注目を集めている。
Goalousが持つ機能のひとつに「フォトアクション」がある。“ゴールへの活動”を“写真”でサクッとシェアすることで、メンバーの活動がリアルタイムで見える化されていく。
誰がどんなゴール(目標)を持ちどんなアクション(活動)しているという自己アピールから、打ち合わせの報告やプロジェクトの進捗共有もすべてフォトアクションによって実現できる。
誰が何をしているかが写真によって分かり、目標への活動プロセスを可視化する。SNSのインターフェイスで共有できるので、使いやすさも抜群である。
まとめ
目標管理ツールであるOKRを、テンプレートとツールによって管理する方法について説明した。
テンプレートとツールでは、それぞれにメリットとデメリットはある。テンプレートは自作ができて無料だが、操作性や機能面では十分ではない。ビジネスの現場ではツールが使いやすく、機能も充実している、といえるだろう。
SNSのようなインターフェイスで使えるGoalousは、「フォトアクション」という機能によって視覚的にOKRを管理することが可能だ。