目標管理を通じて人材育成をするには?ポイントや注意点を紹介!

執筆者 | 9月 12, 2019 | MBO, OKR, 人材育成 | コメント0件

人材育成を行ううえで、社員一人ひとりの目標を管理することは、会社全体の育成コストの削減だけでなく、事業成長にも役立つため、経営戦略の1つとして考えている企業もある。

ここでは、目標管理の重要性やメリット、目標設定についてどのような方法で管理することが適切なのか、導入方法についても述べている。

【目標管理】適切な目標設定が人材育成につながる理由

適切な目標設定は、どのように人材育成に活かせるのか。

その理由と、目標設定を管理するメリットについて紹介する。

社内のモチベーションアップが図れる

目標設定はモチベーションアップにも重要である。

目標を明確にするだけでなく、成果指標・目標へのアプローチ方法にまで落とし込んだうえで、活用したい。

このプロセスによって、どうすれば目標達成できるのか、現状の改善点を客観視できるなど、社員個人の自主的なモチベーションアップを促すことにも繋がる。

これは「セルフ・モチベーションスキル」と呼ばれ、自発的にモチベーションを高く維持し、社内環境を整えるうえで、重要な役割をもつ

個人のモチベーションアップができれば、部署内、社内全体のモチベーションも上がり、結果的に業績や発展にも繋がるだろう。

また、社員個人が業績に貢献している意識をもてる環境は、自分の働きが会社の利益になるという責任感や、会社を背負うメンバーの一員であることへのコミット力が高まるメリットもある。

社員のスキルの向上に役立つ

目標達成のための成果指標として、専門的なスキルが必要になる場合もあるだろう。

会社から「このスキルを身につけるように」と指示されるよりも「必要だから取得する」という、自主的なスキルアップに役立つ。

また、自主性の向上により、現状維持ではなく発展向上するための、問題意識が芽生えるメリットもある。

ここで出てくる問題意識は、問題解決にあたる自主性だけではない。

目標達成するためのスケジュール管理を含め、自分で創意工夫し改善しようとする姿勢を意味している。

人材が成長するような目標を設定するには?

目標管理を行うとき、まず目標設定を適切に行う必要がある。

ここからは、そのためにポイントとなる要素について紹介する。

現状把握をする

目標管理に重要なのは、到達に至るためのアプローチ方法を明確化することにある。

例えば、その過程で壁となる事象が発生した場合、解決を求められることもあるだろう。

このとき、現状どのような問題があるのか、現状を客観的に把握する必要がある

現状から課題を正確に見つけ出し、課題の解消のためにできる行動指針の決定を行うことになる。この繰り返しによって目標達成を目指すため、現状を適切に把握する必要がある。だからこそ目標管理は大切な要素になるのだ。

具体的な目標を設定する

目標設定は、具体的な目標を設定することで人材育成においても、より効果的なものになる。

例えば、定量的な数値を決定することだ

「何をどのくらい、いつまでに」という形で、数量や期日などを盛り込むとよいだろう。

より客観性のある目標になるため、成果指標を立てやすく、目標管理を行う側も把握やフィードバックが行いやすい。また、個人の能力や現状に合わせて、段階的に目標もしくは成果指標を変動させていく方法もわかりやすい。

ただし、個人で決定させてしまうのではなく、1on1面談などを通して客観的なアドバイスをもとにブラッシュアップできる仕組みをつくっておきたい。

目標を設定する際のポイントや注意点

良い目標は、人材育成につながる。前項でも説明した現状を把握し、具体的な目標に落とし込むことはもちろん重要だが、このふたつだけでは不十分だ。人材育成を掲げて目標を設定するには、以下の3つのポイントも意識したい。

「会社のための人材育成」にはしない

人材育成を目的に目標を設定するとき、陥りやすいのが会社主体で考えてしまうことだ。会社のために人材育成をする意識で目標を設定すると、実態としては研修と同じになってしまう。

社内研修は、社員が当たり前に受けるものなので、社員のモチベーションは上がらないどころか、かえってモチベーションの低下を招くことにもなりかねない。

人材育成のために目標を設定する際は、あくまでも社員個人の成長を目的にすべきだ。社員個人としても、会社のために努力してほしいというよりは、それぞれ自分のスキルや能力を高めるために努力しようというスタンスのほうが心証は良い。

会社が社員の成長のために努力する、という姿勢こそが重要なのだ。社員に対する会社の姿勢がプラスに捉えられれば、社員のモチベーションや会社へのエンゲージメントも上がりやすくなる。

社員個人を軸にキャリアプランを作成する

社員が目指している場所が必ずしも同じとは限らない。昇進したいと考えている人もいれば、昇進よりも安定したワークライフバランスを重視している人もいる。ひとりひとりの考え方はさまざまだからこそ、キャリアプランを一律にするようなことは避けたい。

誰しもが昇進や地位の獲得を目指していると考えずに、個人が成長でき、満足感を得られるようなキャリアプランを設定することが重要だ。だからこそ、キャリアプランの作成も社員ひとりひとりに合わせたものにしていく必要がある。

作成したキャリアプランに基づき目標を設定するときも、個人の資質が活きるような目標を意識したい。社員それぞれの意識や会社でのキャリアにあった目標を立てれば、目標に向かって努力したいというモチベーションも高まるはずだ。

社員と会社の成長を一致させる

目標設定は、社員の成長を重視して行うべきと説明したが、社員の成長ばかりに偏っては会社にとってのメリットが薄れてしまう。あくまで「会社にとっての人材育成であること」を忘れてはならない。

個人の成長、会社の成長、ともにプラスになるように、キャリアプラン作成後は、目標を会社の成長と一致させるようにする。主体は社員であっても、その目標が、会社の利益にもつながることが何よりも重要だ。

社員の成長ばかりを優先して、会社のメリットにならないのでは、人材育成のコストばかりがかかってしまう。

しかし、会社の成長やメリットを前面に出すと、社員のモチベーションは低下してしまうかもしれない。管理職の重要な役目は、社員の成長と会社のメリットとをうまく調整して、社員が前向きに目標に取り組めるようにすることだ。

人材育成のための目標管理はどう行うべき?

目標を管理する仕組みが重要になるが、管理者の業務負担が増加してしまうため、効果的な導入を行う必要がある。

ここでは、目標管理を効率化できるシステムツールや管理のポイントについて紹介する。

目標管理のためのツールを導入する

目標管理を行うための管理ツールを導入すると、業務の効率化に役立つ。

例えば管理ツールであれば、進捗状況を表やグラフ、色分けなどのフィルターをかけて管理できる

そうすることで、ひと目で管理している社員全体の状況を把握できる、「見える化」が簡単に行えるのだ。

また、自分自身や評価管理者から目標、達成状況に対して評価できる機能もある。

この機能は、目標達成を評価するMBO、達成へ向けてのプロセスを重視して評価を行うOKRなど、さまざまな経営戦略に活用できる。

会社全体で目標を共有するように管理する

個人の目標を、本人と評価管理者間に留まらず、会社全体で共有し合うシステム管理が重要である。

設定した目標の方向性が、会社全体が目指す方向と合っているかを、確認することにも繋がるからだ。

企業全体の目標を達成するために、部署やプロジェクトチームごとで個人の目標を設定する必要がある。その際、個人目標の達成を企業の目標達成にリンクさせる必要があるだろう。

そのためには、目標管理の仕組みを社内に浸透させることが重要になる。

目標を互いに把握し合う仕組みづくりの1つとして、コミュニケーションを活発化させる方法を検討してみてはどうだろうか。

例えば、コミュニケーションツールである社内SNSを活用すれば、従来のメールよりも気軽に業務報告や連絡を取ることが可能になる。

ここで紹介するGoalous(ゴーラス)は、目標管理形式として世界的に優れていると言われる「OKR」の考えをベースにし、「自発性」「コラボレーションによる一体感」そして「楽しい」を生みだす事を目的に、新しい目標管理形式を生み出した社内SNSツールである。

Goalousは、個人間だけでなく複数のコミュニティごとのやり取りや、写真・ファイルの添付まで行える、目標管理ツールとして唯一、アクションの考えも取り入れたサービスなのだ。

まとめ

目標管理による人材育成は、結果的に社員全員のモチベーションアップや、業績管理にも役立つ仕組みである。目標管理を行ううえで課題とされていた管理者側の負担に関しては、効率的に管理を行う必要がある。Goalousをうまく活用すれば、こういった課題に悩むこともなく、効率的かつ円滑に目標管理が行える。

効率的に目標管理をしつつ、人材育成を行うのであれば、Goalousの導入を検討してみてはいかがだろうか。

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