中間管理職は部下とどのようなコミュニケーションを取れば良い?

執筆者 | 11月 19, 2020 | コミュニケーション, マネジメント | コメント0件

中間管理職(ミドルマネジメント)は、組織の調整役として重要なポジションである。とくに、人材育成や自身の成長において部下とのコミュニケーションは欠かせない。

部下とのコミュニケーションがうまく取れていれば、エンゲージメントや定着率の向上にもつながるためだ。

では、具体的にはどのようにして部下とコミュニケーションを取るべきなのだろうか。

この記事では、中間管理職が部下とのコミュニケーションを円滑に取るためのポイントや、やらない方が良い行動について紹介する。

中間管理職の部下とのコミュニケーションの重要性

中間管理職と部下が、コミュニケーションを取る必要があるのはなぜだろうか。

一般的な中間管理職は、組織のマネジメントや労働環境の確保、人材育成などを担っている。

中間管理職の役割は、部下の能力を把握し、成長させ、円滑に業務を遂行できる方向へ組織を導くことにある。

円滑な組織マネジメントを行うには、積極的に部下とコミュニケーションを取り、不安・不明点を解消することも重要だ。

コミュニケーションを通じて信頼関係を構築することで、このような相談事も気軽に尋ねやすくなる。

結果的に適切な指導ができるようになり、部下の育成と同時に自身の指導力アップなどの成長にもつながってくる。

部下とのコミュニケーションが重要視されているのは、円滑なマネジメントを行うために「信頼関係の構築」が必要だからだといえるだろう。

中間管理職のコミュニケーションの方法

ここからは、中間管理職が部下とコミュニケーションを取る方法とコツについて見ていこう。

顔を合わせて直接会話することだけでなく、社内SNS上などでも重要になるため押さえておきたい。

好意を表現する

コミュニケーションを取る際には、部下に信頼されることが大切だ。お互いに好意をもつことが、気軽に相談できるような信頼関係の構築に欠かせない

まずは自分が部下に対して好意を表現し、頼りにしていること、期待していることを言葉にして伝える必要がある。

好意を言葉にして伝えることで信頼関係の構築だけでなく、部下のモチベーションアップにもつながるだろう。

部下から話を引き出す

中間管理職には、自分の指導や意見ばかりを伝えようとするのではなく、相手から意見を引き出す力が必要になる。

基本的には聞き手に回るように徹し、必要に応じて要所でアドバイスを送る程度にとどめることがポイントだ。

「この人なら話を聞いてくれる」という安心感が、部下からの発言・意見抽出につながるため「話しかけられ上手」を目指してみよう。

コミュニケーションの通訳

中間管理職が部下とのコミュニケーションを取る際には「コミュニケーションの通訳」を意識しておきたい。

社内の情報が縦横無尽に集まるため、部下が理解できていない情報はないか、部下の考えを上司に伝えるなどの調整役を担う必要がある

また、上司から自分の部下へなんらかの指導やアドバイスがあった際に、フォローをするのも大切だ。

「期待してくれている」「あの人があんなに褒めるのを見たことがない」など、プラスイメージに転換できるとベストだろう。

中間管理職が部下とコミュニケーションを取る際には、Goalous(ゴーラス)の活用が便利だ。

チャット機能でグループだけでなく、部下と直接やりとりすることができる。また、写真付きのアクションが可能なため、部下が取り組んでいる仕事や成果も一目で把握しやすい。

目標に対する進捗状況が確認できるため、的確なアドバイスができるメリットもある。部下とのコミュニケーションを取るツールとして、Goalousの導入を検討してみてはいかがだろうか。

中間管理職がやらないほうが良いこととは?

中間管理職が部下とのコミュニケーションを取る際に、やらない方が良いこともある。部下の成長にも関わるため、以下で紹介する事柄に注意したい。

部下の仕事をしない

中間管理職は、人を動かしてその人のもつ能力を引き出し、向上させることが重要である。

部下ができる仕事は部下に任せ、少しずつできる仕事を増やしていかなければならない

直接自分がやったほうが早く正確にできる業務であっても、部下の成長のために思い切って任せ、手を出さないようにしたい。

叱るコミュニケーションをしない

成長を促そうとして、ミスを叱責するなど「叱るコミュニケーション」を行っていないだろうか。

もちろんミスをすれば改善は必要になるが「どのようにすれば防げたのか」を部下本人に考えさせるのも中間管理職の役目だ。

重要なのはリーダーシップではなく、マネージャーシップを発揮することにある。引っ張る・叱るは本人のモチベーションの低下を招きかねないため、できる限り避けるべきだろう。

どうしてもなんらかの指導が必要になる場面では、周囲に人がいない環境で直接話すようにしたい。

ほかの従業員の前で叱責を受けるのは、部下の自尊心を傷つけ、羞恥心を煽ることになるからである。

部下のモチベーションを引き上げ、成長へ導くためには、根気強く指導・見守り続ける必要があるのではないだろうか。

まとめ

中間管理職は、上司と部下の間に立つ「調整役」としてのマネジメント力が必要とされる立場だ。

部下とのコミュニケーションを通じて信頼関係を構築することは、成長を促せるだけでなく、働くことへの満足感にもつなげられる。

結果的に離職率の低下にもつながるため、中間管理職は企業にとって非常に重要な役割を担っているといえるだろう。
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