経理職の目標設定は難しい?数値化は可能?

執筆者 | 1月 26, 2022 | モチベーション, 人材育成 | コメント0件

経理職では、目標設定を明確に数値化することが難しい傾向にある。企業によってはルーティンワークによるミスを防ぐことに重点を置くあまり、画一的な人材育成に終始しがちではないだろうか。

今回は、経理職の目標設定を数値化する方法や、組織の目標設定に役立つSMARTの法則について解説する。

経理職の目標設定は数値化が難しい

経理職の目標設定において数値化が難しいとされているのは、わかりやすい目標を設定しづらいことが影響している。

営業部や商品販売部門などのように売上に直結する部門とは異なり、定量的に成果を表現したり測定したりしづらいためだ。

また、経理部署内で業務が定型化されていることが多く、目標そのものを設定することが難しいことも理由だろう。

とくに、省力化や効率化、時短が求められる経理部門において、目標設定に関する業務が負担となれば逆効果になる可能性も少なくない。

そのため、経理職の目標設定を数値化する場合、ポイントを押さえて目標設定による効果を引き出すことが求められる。



【経理職】数値化が出来る目標設定

経理職の目標設定において、数値化ができる項目の例について紹介する。

・経費の削減
・作業時間や日数の短縮
・残業の削減
・資格の取得(級や個数)
・後輩の指導やコミュニケーション(回数)
・参考図書を読む(冊数)
・他部門のチェック(問い合わせの回数)
・物品(コピー用紙など)使用量の削減
・ミス(回数)の削減
・ひとつの業務に対する省力化(マンパワーの数や作業時間)

など、経理職の目標設定でも、具体的な数値に落とし込んで目標として設定できる項目は意外に多くあることがわかる。

組織の目標設定はSMARTの法則が便利

組織の目標設定を行う際には、SMARTの法則に当てはめて設定すると効果的な目標設定が可能になる。

ここからは、SMARTの法則を構成する5つの要素と目標を設定する際のポイントについて解説する。

Specific

Specificは「明確性」や「具体性」を意味する言葉で、目標設定においては誰が見ても「明確に理解できる目標」であることを指す。

人によって捉え方が異なるような目標設定では、方向性を統一することが困難になるため、目標設定において重要な要素のひとつだといえる。

明確な目標設定を行うことができれば、目標を達成するためのプロセスやアプローチ方法も明確になるため、達成率向上にもつながるだろう。

例:決算書の作成にかかる時間を昨年度比3%削減する など

Measurable

Measurableは「計量性」や「測定可能なもの」を指す。目標設定における数値化は、このMeasurableの要素を満たすうえで欠かせないもので、効果測定や改善策を検討するうえでも重要になる。

分析を行うには達成率なども含めた具体的な情報が必要であり、より目標達成に近づくためには、数値化による目標設定が必要になるといえるだろう。

例:〇〇の業務にかかるコストを15%削減する など

Achievable

Achievableは「達成可能」を意味する言葉で、設定した目標が達成可能なものかを検討することが重要だとされている。

目標があまりにも高すぎれば達成が困難になり、期中で挫折してモチベーションが低下しかねないためだ。

一方で、目標達成が簡単にクリアできてしまうものになれば、目標を達成するための創意工夫が行われなくなるなど生産性向上につながらなくなる。

つまり、達成可能かつ努力や工夫が必要になる範囲の目標設定こそ、目標管理による効率化や生産性向上に役立つものだといえる。

例:3ヶ月後までに〇〇の業務フローを見直して作業時間を〇時間アップさせる など

Relevant

Relevantは「関連性」「妥当性」「現実性」などを意味する。目標達成による成果を得るためには、設定した目標が現状の業務内容などに関連しているものなのか、現実に即した目標になっているかをチェックする必要がある。

方向性が異なっているなど現状に見合わない目標設定になっていれば、目標を達成しても得られる効果が低くなってしまうだろう。

例:簿記2級取得者を来季までに3名増やす など

Time-bound

Time-boundは「期限」を意味している。目標設定を行う際に「いつまでに」達成することを目標とするのか、期限設定を行わなければ「いつか達成できれば良い」などと目標達成へ取り組む姿勢が損なわれてしまう

後回しにせず今取り組むべき課題に向き合うためには、期限設定を行ったうえで、1年、半年、1ヶ月単位に細かく絞り込むことで目標達成へのアプローチが可能になる。

例:1年後までに経理部署全体の残業平均時間を週4時間削減する など

目標達成のために社内の士気をあげる

目標達成のためには、社内の士気をあげて従業員が目標達成に向けて自ら行動できるようになることが望ましい

そのためには企業の目標が達成できるように、部署やチーム、個人の目標設定の方向性を合致させる必要がある。

目標の方向性が合致していれば、どの程度企業の目標達成に寄与できているかが明確に測定できるため、人事考課の基準としても役立つだろう。

また、企業の目標達成に自分が貢献しているという実感が生まれ、従業員エンゲージメントの強化を図ることも可能になる。

従業員それぞれが、目標設定を行う意義や必要性を理解していれば、自然と社内の士気も上がるのではないだろうか。

目標管理ツールのGoalous(ゴーラス)を開発・運営しているColorkrewでは、組織にとって目標管理がなぜ必要なのか、どのような目標を設定して管理すれば良いのかがわかる無料セミナーを開催している。

経理職の目標設定・管理を行う際の参考として、活用してみてはいかがだろうか。

▼無料セミナー「最高のフィードバック-職場の具体例で徹底研究!-

まとめ

経理職の目標設定は、業務効率化やコスト削減につながる重要なものである。明確な数値をもとに目標を設定するためには、現状を正確に把握することからはじめなければならない。

残業時間やひとつの業務にかかる時間に加え、繁忙期の業務フローなども見直しながら、経理業務の効率化に目標設定・管理を役立ててみてはいかがだろうか。

組織の停滞を打開する