自分で考えて動く自律型人材を育成するための4つの方法

執筆者 | 6月 22, 2021 | マネジメント, 人材育成 | コメント0件

ビジネスにおいて、指示どおり動けるだけの人材だけでなく、状況に合わせて自ら考え行動できる自律型の人材が求められている。

現状、社内における自律型の人材が足りていないなら、人材育成担当者は自律型の人材に育つように育成方法を見直すべきかもしれない。この記事では、会社の求める自律型の人材の特徴と育成のポイントを紹介する。

自律型人材とは?自律型人材に当てはまる3つの特徴

職場にはさまざまなタイプの人がいるが、仕事の取り組み方という点にフォーカスすれば大きくふたつに分けられる。

ひとつ目は、指示されて動くタイプの人材、いわゆる依存型人材だ。依存型人材と対比するのが、自律型人材である。

具体的な定義は会社によって異なるが、受け身ではなく自分で考えて行動できる人材、あるいは課題解決のために努力できるような人材をイメージすると良いだろう。

この項では、自律型人材に該当する人物の特徴を紹介する。

1.決断力・判断力がある

自律型人材は、どんな仕事をするかではなく、仕事をとおしてどのようなゴールを達成すべきか常に意識している。そのため、ゴールに向けて、その場その場で決断や判断ができるのが特徴だ。

また、ゴールを意識しているため、「自分はなにをすべきか」という疑問にもすぐに答えを出して行動に移せる。部下として優れているだけでなく、優れた上司の資質をもち合わせた人材といえるだろう。

2.責任感がある

自分の仕事に責任感を強くもっているのも自律型人材の特徴といえる。責任感があるのは、人からいわれた仕事を単にこなすのではなく、自身が主体となって考え、仕事に取り組んでいるためだ。

「自分が選択して取り組んだこと」という意識があるからこそ、自律型人材は責任感が強い。当然、責任をもって仕事を行うため、仕事を遂行する力にも長けており、仕事自体のクオリティが高いのも特徴だ。

3.オリジナリティーがある

過去の成功体験がいくらすばらしいものであっても、いつまでも同じ方法、同じやり方が通用するとは限らない。時代の流れやニーズの変化によって、過去のやり方が合わなくなることもある。

だからこそ、過去に引っ張られず、より良くする工夫ができるオリジナリティーのある人材が必要だ。

自律型人材というのは、指示どおりに動くだけでなく、これまでのやり方を変える創意工夫ができる人材だ。新しいアイデア、より良い経営戦略を生み出せる自律型人材が増えれば、組織が活性化し、企業としての成長も期待できる。


自律型人材を育成するには

これまで取り上げたような特徴をもつ自律型人材は、都合良く存在するわけではない。会社の目標を達成するには、自律型人材を育成する必要がある。次に、自律型人材の育成方法とポイントを見ていこう。

自律型人材がどのような人材か定義する

一般的なイメージの自律型人材が、自社にとって必ずしもプラスになる存在とは限らない。会社にとって必要な自律型人材を育成するには、会社に合った自律型人材を育成する必要がある

育成に取り掛かるためにも、自社にとっての自律型人材を定義することが重要だ。自律型人材の定義の方法としては、経営戦略から考える方法と、自社の人材から考える方法のふたつがある

■自社の経営戦略から定義する方法
ひとつは、自社の経営戦略を軸に定義する方法である。たとえば、新事業やビジネスモデルの変革などを経営戦略に置いている会社なら、よりオリジナリティーのある人材が必要になるはずだ。経営戦略から、どのような人材が必要か考える。

■自社にいる自律型人材から定義する方法
もうひとつは、社員のなかから自律型人材といえる人物を選定する方法だ。選定した人物のスキル、考え方、行動を分析して、どのような人物か具体的に落とし込んで自律型人材を定義する。

会社のビジョンを伝える

自律型人材を活かすには、会社のビジョンを伝えて、目標を明確に設定してもらう必要がある。企業の方向性が不明確だと、社員は疑念や不信感を抱き、ゴールに向かって進むことも困難になるためだ。

会社のビジョンを伝え、さらに、ビジョンや理念に親和性をもってもらうような働きかけが重要となるだろう。方法としては、理念浸透研修を実施する、経営層などの上層部と社員が話せるような場を設ける、などがある。

社員が安心して働ける環境を整える

自律型人材が能力を発揮するには、社内の環境も整備する必要があるだろう。

ソフト面では、失敗しても大丈夫だと思える環境、新しい試みを阻害されない環境、上司が部下に対して求められている行動ができているかフィードバックする環境づくりを意識する。

ハード面では、成果だけでなく挑戦に対する評価も加えた評価基準の見直しにも取り掛かるべきだ。

働きやすい環境づくりには、SNS型目標管理ツールのGoalous(ゴーラス)を取り入れてはいかがだろう。

Goalousは、オープンゴールによる目標の可視化、評価機能による活動内容の確認が容易にできるツールだ。共通の目的意識に基づいた行動、フェアな評価の実現にも役立つため、自律型人材の育成も進むのではないだろうか。

Goalousでは、人材育成に役立つ無料セミナーも開催している。セミナーも積極的に活用して、自律型人材の育成に積極的に取り組んでみてはいかがだろう。

まとめ

自律型人材を求めている会社は多い。特徴をもった人材を採用するのも方法のひとつではあるが、それ以上に重要なのは、社員を自社に合った自律型人材に育成し、自律型人材が活躍できるような下地を作ることだ。

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