次世代のリーダーが育つ人材育成計画の立て方5ステップ

執筆者 | 5月 7, 2021 | マネジメント, 人材育成 | コメント0件

将来チームを引っ張っていける次世代のリーダーを育てるには、人材育成計画をしっかり練ることが重要だ。この記事では、人材育成計画の意味と、効果的な人材育成計画の立て方を解説する。

人材育成計画とは?

有能な人材を育成するために、人材育成計画を立てることがある。人材育成計画とは、人材育成のあらゆる施策をロードマップにすることだ。人材育成計画には、必要な人材モデル、研修やOJTなどの教育方法が記載される

人材育成計画を立てる主な理由は、役割に合わせたキャリアを明確にすること。一人の社員が、同じ仕事を同じ責任感のまま続けられるとは限らない。昇進や昇格で、仕事内容や裁量権が変わるのが一般的である。

人材育成計画は、それぞれの職務について「どの程度の知識や能力が必要か」「必要な知識や能力を身に付けてもらうにはどうするべきか」などを考えるのに役立つ。さらに、人材育成そのものの質を高め、教育の進捗を確かめることにも活用できるだろう。

また、長期的な視野で計画を立てることで、人材育成のブレも少なくなる。担当者が変わっても、高い質を維持したまま人材育成に取り組めるのも計画を立てる理由だ。



人材育成計画の立て方5ステップ

いざ人材育成計画を取り入れることになったとしても、計画が効果的で実現可能なものでなければ意味がない。今後の人材育成に活用できる、質の高い人材育成計画の立て方を5つのステップに分けて説明する。

1.人物像を設定する

人材育成計画のはじめに設定しておくべきなのが、必要な人物像の設定だ。人材育成を効果的に進めていくためにも、どのような人材を会社が求めているのかを明確にする。

人物像の設定で注意したいのは、「現在」のみに焦点をあてて考えてしまわないことだ。今現在必要な人材であっても、将来も必要な人材であり続けるとは限らない。

「今後はグローバルに展開していきたい」「専門性を高めてより質の良いサービスを提供していきたい」など、将来の展望によって必要な人物像は変わってくる。

将来必要となる人材を育成できるようにするためにも、会社の経営目標やビジョンと照らし合わせることが重要だ。将来会社で必要となる人物に焦点をあてて、人材育成計画を立てるようにする。

2.目標を設定する

次に、人材育成計画の肝である目標を設定していく。たとえば、「入社3年目には後輩に現場の仕事を指導できるようにする」などの目標だ。目標は、具体的で細かく立てるのが良い。

3ヶ月、半年、1年などに区切って、どのような人材に成長していってほしいかイメージすると目標も設定しやすいだろう。目標を段階的に設定することには、育成段階にある社員のモチベーションを保つにも役立つ。

なお、各々の社員が目指すべき目標を意識できるようにするには、「目標の可視化」が効果的だ。

SNS型目標管理ツールGoalous(ゴーラス)なら、目標の可視化が簡単に行えるので各々のゴールが明確になる。
Goalousにはフォトアクション機能があり、メンバー同士の進捗を写真付きで共有することが可能だ。フォトアクションには、「いいね」やコメント投稿機能もあるので、社員の承認欲求を高め、モチベーションを上げるにも役立つ。

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3.現状を把握する

目標を会社の経営指針やビジョンに合わせることは重要だが、現状と大きくかけ離れた目標では、人材育成に失敗する可能性が高くなる。理想だけが先走っても、人材育成はうまくできない。

人材育成において意味のある目標にするには、現状をきちんと把握することだ。達成した目標と照らし合わせて、社員それぞれがどれくらい目標を達成できているかを確認する。

現状を正確に把握するためにも、「今現在できていること」「できていないこと」に分けて、達成までどれくらい時間がかかりそうかを分析すると良い。現状を把握するなかで、目標と現状に差があるようであれば、目標の見直しを図るようにする。

4.必要なスキルと教育手段を考える

次に、設定した目標を達成するために、どのようなスキルが必要かを洗い出していく。必要そうなスキルを書き出していき、リストアップした中から不要なものを削っていくやり方がおすすめだ。

ただし、必要なスキルの洗い出しは、担当者が一人で行うとバランスが悪くなる可能性もある。考えが偏らないようにするためにも、チームメンバーを交え複数人で精査してくのが良い。

必要なスキルを整理する際は、優先順位と、「いつまでに身に付けておくか」といったように、習得期限も設定する。

目標達成のために必要なスキルを整理したら、社員がスキルを取得できるようにする教育手段も考える必要があるだろう。教育手段には、集団研修、体験型学習、OJT、通信教育など、さまざまな手段がある。

5.計画のチェックを行う

人材育成計画がまとまったら、最終ステップとして、経営者などの上層部、または人事部に内容をチェックしてもらう。計画を確認してもらう目的は2つだ。

1つは「計画が人材育成を進める上で困難なものでないか」、もう1つは「経営方針や戦略に合った人材育成計画になっているか」だ。

会社全体を巻き込んで計画をブラッシュアップすることによって、より現実的でより意味のある人材育成計画になる。

まとめ

会社にとって必要な人材を育成するには、しっかりした人材育成計画を練る必要がある。人材育成計画を立てるのに必要なステップのひとつが、目標の設定と共有だ。
計画を立案したあとは、今回紹介したGoalousなどのような目標管理ツールなどをうまく活用して、理想的な人材育成を実現していこう。

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