社員の目標設定に役立つフレームワーク5選

執筆者 | 6月 16, 2021 | モチベーション, 人材育成 | コメント0件

企業における目標設定や管理・運用を行ううえで、基準となるフレームワークがいくつかある。

自社のどのような業務や部署で活用したいのか、社内全体で共有する必要性の有無などを考慮し、フレームワークを導入する形が効果的だ。

この記事では、目標設定におけるフレームワークとして有名な5つの方法と、それぞれの特徴やメリットに加え、目標設定・管理に役立つツールについて紹介する。

有名なフレームワークを5つ紹介

目標設定は、設定していれば良いというものではない。目標に向かって業務を行いながら、達成状況とスケジュールを照らし合わせて対策を講じ、目標達成率を上げる必要がある。

つまり、目標設定をもとにどのように運用や管理を行うのかがキーポイントになるといえるだろう。

ここからは、目標設定のフレームワークとして導入している企業が多い「SMART」「MBO」「OKR」「KPI」「GROW」の5つについて紹介する。

1.SMARTの原則

SMARTは、目標設定のフレームワークにおける定番手法のひとつだ。SMARTは目標設定に必要な「Specific」「Measurable」「Achievable」「Related」「Time bound」の5つの単語の頭文字を取った言葉である。

それぞれ「目標の具体化」「測定可能」「達成可能」「最終目標へのリンク」「期限の設定」を意味している。

個人目標だけでなく、チームや部署全体の目標設定にも活用できる手法で、この5つの要素を満たすものを目標として定めることを重視している。

2.MBO

MBOを導入している企業は多く、目標設定の基本といわれるフレームワークだ。目標達成度と人事評価を絡めて運用する特徴がある。

「Management by Objectives(目標管理制度)」の頭文字を取った言葉で、目標設定や管理そのものを意欲的に取り組めるようにするものでもある。

目標達成などの成果を適切に人事評価によって高く評価し、次の目標を達成するモチベーションを高めることも可能だ。

結果的に目標達成率向上にもつながり、人事評価基準も明確になるメリットがある。

3.OKR

OKRは「Objectives and Key Results」の頭文字を取った言葉で、組織目標とメンバーの目標を関連付けて目標設定を行うフレームワークのことを指す。

目標と目標達成度を測る指標の双方をリンクさせ、必要な要素を抽出することで今どのような行動が必要なのか明確になる手法だ。

目標設定は、達成することによって結果的に企業の目標を達成できるようなものにしなければならない。

OKRでは、組織と個人の目標設定がリンクしているため、将来的にどのような方向へ向かいたいのかビジョンが把握しやすくなる特徴がある。

4.KPI

KPIは最終目標を達成するために、どのような項目を達成する必要があるのかを洗い出して中間目標として設定するフレームワークだ。

「Key Performance Indicator(重要業績評価指標)」と呼ばれるもので、中間目標をクリアしていくことで進捗状況を把握しやすくなる特徴がある。

達成状況を数値で測る「定量的な指標」を設定することがポイントで、数値達成のために必要な行動が明確になる点がメリットだ。

5.GROWモデル

「Goal」「Reality/Resource」「Options」「Will」の頭文字からくるフレームワークが、GROWモデルだ。

上司が部下の指導を行うときのマネジメントやコーチングに使用されることが多いもので、現状と目標のギャップを明確にしながら対策を打ち出す際に役立つ

活用できる資源や選択肢、アイデアなどを上司が部下にフィードバックし、部下の自発的な行動を促す目的がある。

不足している要素だけでなく、部下が気づいていない長所や能力をうまく「気付かせる」ことで、成長へ導く手法ともいえるだろう。


目標設定に役立つGoalous(ゴーラス)

Goalous(ゴーラス)は目標設定のフレームワークを導入する際に役立つ、SNS型の目標管理ツールだ。

Goalousでは、OKRをベースとした独自の目標管理方法として「GKA」をSNSのシステムに取り入れている唯一のサービスである。

Goalous活用してGKAを取り入れると、チーム全体の目標が可視化され、メンバー間の活動内容を共有することが容易になるため、全体の進捗状況を把握しやすくなる。

GKAについて詳しく知りたい場合は、こちらのページを参照して欲しい。

Goalousは、目標設定や管理だけでなく社内SNSや人事評価ツールとしても活用可能だ。

コミュニケーションがスムーズになるため、情報共有スピードが向上し、業務効率化を図ることも可能になるだろう。

また、目標管理を人事評価とリンクさせた活用を行う際にも役立つため、部下の評価も適切に行えるようになるメリットがある。

目標設定のフレームワークを導入するのであれば、ぜひGoalousの活用を検討してみてはいかがだろうか。

また、Goalousを開発・運営しているColorkrewでは、目標設定や運用、マネジメントなどの参考になる無料セミナーも開催している。

目標設定や管理による効果を引き出すためのヒントとして、積極的に活用して欲しい。

Goalousを開発したColorkrewによる無料セミナーはこちらから

まとめ

目標設定は、管理や運用を含めてどのようなフレームワークを導入するのかを検討することが重要である。

企業全体で共有したいのか、人事評価に役立てたいのかなど、目的によって適している手法が異なるためだ。

フレームワークを導入する際には、目標管理業務の負担が増加することへの対策も必要になるだろう。

ツールの導入や活用方法のガイドライン・マニュアル作成なども含めて、目標管理を業務の一部として従業員全体に浸透させていきたい。


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