自己肯定感を下げる発言は「1つ」も聞くな

執筆者 | 12月 17, 2020 | モチベーション, 人材育成 | コメント0件

自惚れないで欲しい。あなたが仮に自己肯定感が高いとしても。決して自惚れないで欲しい。あなたはあなたが思っているほど、自分の行動をコントロールできているわけではない。

あなたの思考の80%は、残念ながらネガティブである。1日に4万回以上もネガティブな思考が頭を駆け巡っている。「チャレンジするな」、「現状を打ち破るな」という思考が現在の「安全」もたらすので、生得的にそう考えるようにできている。

そんなネガティブ脳はあなた自身にこういう。

お前はできないやつだ
お前は劣っている

直接的ではないにしろ、これに類する発言をする者なんて世の中にいっぱいいる。あなたの上司も部下だって、同僚も仲間もそうだ。あなたの自己肯定感キラーは世の中にいっぱいいる。

言葉は記憶に、記憶は行動に影響を与える

あなたは自分の行動を自分がコントロールできていると錯覚している。間違いなく、まさにいま錯覚している。
プライミング効果 ( Priming effect )という言葉を知っているだろうか? アメリカの心理学者David Meye (デイビット・メイヤー)とRoger Schvaneveldt (ロガー・シュヴァネヴェルト)が1970年代初期の実験で導き出した効果。
プライミングとは、1つの刺激への曝露が後続の刺激への応答に影響を与える現象をいう。次に具体例を示す。

言語に影響する具体例

次の画像をみて欲しい。

Salad | Bread | Cheese

さて、次に下の文字列に当てはまるアルファベットを想像してもらえないだろうか。

多くの人は、Soup ( スープ ) を想像したはずだ。理由はお分かりだと思うが、直前に「食べる」や「食品」を想像する画像を見たからだ。逆に、シャワーやボディソープのボトルや泡などを見た後だったら、「バス用品」を想像してSoap(石鹸)としていたかもしれない。

事前のある何らかの刺激が、後の単語作成という応答に影響したことがお分かりいただけただろう。

行動に影響する具体例

ある心理学の実験で、若者に次の単語を見せた。

「忘れっぽい」「薄い髪色」「孤独」「灰色」

するとどうだろう。若者の行動が全て老人のような振る舞いに変化したのだ。

Elderly behavior

言葉が潜在意識に働きかける影響力はハンパではない。そしてそれは記憶となり、あなたの未来の行動を規定してしまっているのだ。

場所も相手もあなたが選択せよ

繰り返すが決して自惚れないで欲しい。あなたの意識はあなたがコントロールできていないということ。あなたの行動は、操られている。

だれに?あなた自身のあなたへの語りかけ他者の言動、そしてその場の空気だ。

どうすればいいか。これは真剣な問いだ。本気であなたを、そしてあなたのゴールへ向かう気持ちを守らなければならない。それができるのは、あなた以外にいない。

想像して欲しい。

「全然ダメ」「よくなってない」「もっと考えろ」「苦しめ」

振り返ってみて欲しい。あなたは学校や会社、家庭などで、このようなニュアンスでのインプットばかりされてないだろうか。あなたは芸能人ではない。その他大勢のファンがネガティブを打ち消すばかりのポジティブな感情を与えてくれるわけではない。

先ほどの例のようにこのような言葉を浴びせかけられたらどうなるか。あなたの記憶に刻み込まれて、老人になるがごとく、さらに状況は悪化する方向にいく。繰り返されればされるほど、あなたは自分の能力が発揮できていない状態に落ち込んでいく。

恐ろしいことではないだろうか。上司が自分のポジションを維持したり、マウントしたりすることで優越感を抱くというマインドがベースとなったコミュニケーションの結果として、腐敗したフィードバックがあなたにどんどん付着し、あなたの貴重な才能が台無しになっていくのだ。

やがて自己肯定感はだだ下がりする。当然に行動は生まれない。

どうか選択して欲しい。あなたには選択する権利がある。自分を最高の状態に保つために、場所と人を選択してほしい。

結論、「1つ」も聞くな

あなたには時間がないのだ。人生は長いか?1日は長いか?今が長いか?結論、一瞬だ。あなたは死に向かってマラソン選手のごとく走っているのだ。

自己肯定感を下げて、鬱屈した気持ちで足踏みしている暇などない。そう考えた方が良さそうだ。

冒頭にいったように、ただでさえ思考の80%ネガティブだ。あなた自身も、あなたに影響を与える他者も。(だからいつもネガティブなフィードバックしか来ないのもうなずけるだろうよ)

これに加えてさ、さらにお互いがネガティブを増幅させてどうするのか?時間がないんだーーー!何をしているのかーーー。って話になる。

Negative to negative

答えは簡単だ。上図の脳の少ししかない黄色の部分を刺激しまくらなければならない。ネガティブを超えるほどに刺激しなければならない。休みなくだ。それができるのは、あなたとあなたの周囲の人間だ。

自己肯定感は少しも下げてはならない。時間がないのだから。走っているのだから。あなたは自分の役に立つため、誰かの役に立つため、生まれ持った性能を発揮して走っている。その性能、いや現在のあなたを否定する者など相手にしてはならない。未来の行動に強く激しく影響するのだから。「1つ」も聞いてはならない。ただでさえ、ネガティブなんだから。

いいですか。あなたの自己肯定感を死守すべく、聞きたいことを聞き、行きたい場所に行けばいい。あなた以外に、それを守れる者は一人も存在しない。