コンピテンシー評価の導入する場合のポイントとは

執筆者 | 8月 15, 2019 | 人事評価 | コメント0件

人事評価制度にはさまざまな方法がある。コンピテンシー評価は、社員に組織の目標や理念、行動指針を示す上では効果的な評価制度である。そのため、とくに生産性向上のために人事制度の見直しを検討している企業に向いている制度いえる。

制度の導入や運用に際しては、正しい運用のためにいくつかの点に留意しておく必要がある。

ここでは、コンピテンシー評価の基本や導入の際に意識したいポイントについて解説する。

コンピテンシー評価とは何か?

企業の目標を共有し、理想に向かって社員を行動させるために効果的な人事評価。それがコンピテンシー評価だ。コンピテンシー評価の意味やメリット・デメリットについて説明する。

コンピテンシー評価とは

「コンピテンシー評価」とは、仕事ができる人の行動特性を評価基準として設定する制度だ。社員の評価は、その基準に基づいて決定されることになる。

コンピテンシー評価を活用し社員一人ひとりの行動を分析することで、理想的な働き方のモデルを想定することになる。そのため、社員はそのモデルに向かって自ら目標を設定し行動するようになるのである。

正当な人事評価を行うという目的の他に、人材開発のために導入している企業が多い。

コンピテンシー評価のメリット・デメリット

・メリット

コンピテンシーモデルは、企業の理想的なモデルを企業自身が作っていく。そのため、会社の理念や方向性をモデルに落とし込むことで、社員に目指すべき姿を共有することができる。

また、コンピテンシーは社員の行動指針そのものとなるため、企業の理想に沿った方向に努力してもらうことができる。人材育成の手法としても効果的なのだ。

さらに、コンピテンシーを共有する社員はやるべきことが明確だ。そのため、社員自身の技能レベルが理想と照らし合わせてどの程度なのかが容易に把握ができる。また、モチベーションが維持しやすくなるというメリットもある。

・デメリット

コンピテンシーでは理想的な目指すべき姿・行動を提示する。しかし、具体的であるが故に他の解釈が差し挟まれる余地が少なく、事業や環境の変化には適応しづらい。変化に合わせて適宜項目を改定するのには、手間がかかるのである。

また、評価の際に評価者の主観が混じる可能性が否定できないという問題点もある。

人事評価制度の導入のポイント

では、具体的に人事評価制度を導入するには、どのようなポイントに留意したらよいのか。以下で詳しく説明する。

人事評価制度を導入するためのポイント

・同じ目標に向かっていける意識付けができているか

人事評価制度を導入する目的は、企業の理念や目的に沿って努力している社員を正当に評価することだ。そのため、評価基準はトップの考え方が反映されたものでなければならない。

同じ目標を社員で共有し、1つの方向に向かって働く意識付けの有無は重要なポイントだ。

・データが蓄積され、活用できるか

人事評価は客観的なデータに基づいた公正なものでなければならない。そして、評価の基準となるデータそのものは、制度の実施によって蓄積される。評価の項目はデータ収集に適したものか十分な検討が必要だ。

・制度の運用において公平性、透明性があるか

評価に基づいて社員の処遇が決定される以上、公平・透明であることは大前提だ。客観的なデータに基づく評価の上、十分に時間を確保して社員にフィードバックしよう。

透明性のある評価を行うために

透明性のある評価を行うために最も役に立つのが、人事評価に適したツールを導入することだ。

ここでは、目標への活動プロセスを見える化する、SNS型目標管理ツールの「Goalous(ゴーラス)」を紹介する。

Goalousは、社員一人ひとりの目標とそれに紐づくアクション(行動)がリアルタイムで共有され蓄積されていくので、人事評価のサポートツールとしても有効だ。誰がどんな目標をもってどんな活動をしていたのか振り返りやすく、評価時にも使いやすい。

評価のタイミングでなくても、フィードに各自の行動が上がってくる。タブレットやスマートフォンでも見られるため、いつでもどこでも個人の活動を確認することが可能だ。

さらに、デメリットである主観的になりがちな部分も、活動報告を全員が見られるため、改善することができる。浸透性のある評価が、自然に行われるのだ。

Goalousを人事評価システムに導入することで、目標やゴールが社内で共有され、企業の活性化に繋がるのである。

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まとめ

人事評価では、企業の理念や大きな目的を共有し、社員一人ひとりのモチベーションを維持・向上するような制度を導入することが重要である。そういう意味では、仕事ができる社員の特性を評価指標として提示するコンピテンシー評価は有用だ。

制度の導入には、いくつか留意点がある。なかでも、透明性や公平性の担保は重要なポイントだ。

ツールの導入は、コンピテンシー評価のデメリットをカバーし、透明・公正な制度運用を助けてくれるだろう。
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