企業の経営手法や部下をマネジメントするための手段のひとつに「OKR」という取り組み方がある。
OKRにはさまざまなメリットがあり、経営や管理を行う方法として導入している企業も多いだろう。
では、中間管理職にとってはOKRにどのようなメリットがあるのだろうか。今回は、中間管理職にとってのOKR導入によるメリットや、OKRを導入する際の注意点について紹介する。
中間管理職から見たOKRのメリット
OKRは企業経営において、目標の方向性一致や業務進捗状況を共有することなど、さまざまな面でメリットがある。
その中でも、中間管理職にとってはどのようなメリットがあるのだろうか。ここからは、OKR運用によって中間管理職にどのように役立つのか、メリットや効果について紹介する。
社員の目標管理がしやすくなる
OKRはObjectives and Key Resultsの頭文字からくる言葉で「主要な成果」を意味する目標管理手法のひとつだ。
OKRを導入することによって会社の目標が社内に共有されるため、目標に対してどのようなアプローチをすれば良いのかが明確になる。
目標の共有が容易になることで、中間管理職が部下の目標管理を行いやすくなるのもメリットとして挙げられるだろう。
社員ひとりひとりの目標設定が、部署や会社全体の目標設定に準ずるものなのか、方向性が一致しているかをチェックすることも容易だ。
そのため、会社の目標と社員の目標の間にズレがなくなり、統一された方向性に向かって業務に尽力できるようになるのもメリットのひとつだろう。
社員の帰属意識を高められる
OKRを導入することで、自分の働きや目標達成が会社の目標達成に貢献していることを実感できるようになる。
会社への貢献度が可視化されることから、社員間でお互いの貢献度も把握できるようになるだろう。
また、目標達成などの貢献度や過程を適切に評価できれば「会社に貢献すれば自分も評価してもらえる」というモチベーションアップを図ることも可能だ。
結果的に会社へ貢献したいという意欲につながるため、OKRの導入は社員の帰属意識を高めるメリットがあるといえる。
リーダーシップを発揮できるようになる
OKRを導入することで、社員の帰属意識が高まるため個人プレーに走るのを予防することができる。
OKRは目標の共有だけでなく、目標達成へのプロセスや進捗を管理するものでもあり、中間管理職にとっては部下の状況が把握しやすくなる点もメリットのひとつだ。
進捗状況を把握し、管理しやすくなることで社員ひとりひとりに適切なサポートができるようになるため、チームとして業務に取り組むことができるようになるだろう。
OKRを導入する際の注意点
OKRを導入すればメリットとなる効果が得られるというものではない。ここからは、OKRを導入する際の注意点について紹介する。
すべての企業に向いているわけではない
OKRは、すべての企業に向いている管理手法ではない。時間的な余裕がない企業や規模の小さい企業の場合、OKRの効果が得られないことがある。
これは、OKRを導入・運用することそのものが業務負担になってしまうことや、目標設定が社員の心理的負担を増やしてしまう恐れがあるからだ。
たとえば、数値で成果や進捗状況を測りやすい営業部門など、目標設定がプラスになるような部署から試験導入すると良いだろう。
OKRの成果が出るまでには時間がかかる
OKRの成果が出るまでには時間がかかるため、長期的な運用を視野に入れて導入することが重要だ。
OKRは従来の目標管理手法とは異なる点が多くある点に注意しておきたい。
従来の目標管理手法の場合、目標達成率を100%以上とするものが多くあるがOKRでは目標達成率100%を超えるものは目標設定がうまくできていないと判断される。
一般的にOKRで設定する目標は60~70%程度の達成率が引き出せるものを設定する必要があるため、この時点で従来の管理手法とは異なることがわかるのではないだろうか。
また、効果を引き出すためにはOKRの運用によってどのような効果を得たいのかを明確にしておくことも重要だ。
経営陣、社員それぞれにOKRの必要性を理解してもらったうえで導入し、運用していく必要がある。
GKAならどんな企業でも導入しやすい!
OKRをベースに発展させた目標管理手法として、GKAという方法がある。GKAであれば部署や業種問わず導入しやすいので、導入を検討してみてはいかがだろうか。
ここからは、GKAの特徴やメリット、GKA運用に役立つツールについて紹介する。
GKAはOKRをベースにした新しい目標管理方法
GKAは、会社の目標ではなくビジョンを設定・明示するもので、数値目標として設定するOKRとは異なるものだ。
抽象的なビジョンを目標として設定するため、社員のアイデアや業務の進め方に幅をもたせることができるため、社員の内発性を尊重できる。
GKAについて詳しくは以下のページで解説しているので、ぜひ参考にして欲しい。
OKRからGKAへ-目標達成への最新ツール-
GKAを導入するならGoalous(ゴーラス)を活用しよう!
Goalous(ゴーラス)は、GKAのシステムをSNSに取り入れたサービスで、目標管理を行う際に役立つツールのひとつだ。
サポートが充実しているため導入しやすく、GKAをはじめて導入する企業にも活用しやすい。
目標の共有や個人間でのやり取りもGoalousで完結することができるため、目標管理手法導入による業務負担の増加を防ぐうえでも役立つ。
また、Goalousを開発・運用しているColorkrewでは、OKRやGKAの活用方法について解説している無料セミナーも開催している。
目標管理の方法としてOKRやGKAを検討しているのであれば、ぜひ活用していただきたい。
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まとめ
OKRのメリットは導入することだけで得られるものではなく、どのように管理・運用していくのかを明確にしておくことが大切だ。
どのような部署でどのような管理を行うのか検討し、目標管理に役立つツールの導入なども合わせて検討しておきたい。