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OKR

OKRマスターになるための書籍などを紹介する

OKRについて書かれている書籍などは現在このようなものがある。紹介するよ。

2020年、日本で販売されている書籍でOKRとの名がつく本は8冊ほどある。

Measure What Matters 伝説のベンチャー投資家がGoogleに教えた成功手法 OKR (メジャー・ホワット・マターズ)

OKR(オーケーアール)

本気でゴールを達成したい人とチームのための OKR

図解入門ビジネス 最新目標管理フレームワークOKRの基本と実践がよ~くわかる本 (How-nual図解入門ビジネス)

成長企業は、なぜOKRを使うのか?

最短最速で目標を達成するOKRマネジメント入門

<新版>【松原流】戦略マップ/BSCとOKRの連携教本-双方の強みを活かしたビジネスモデル・イノベーション-

本気でゴールを達成したい人とチームのための OKR

ガイド

OKRで目標を設定する https://rework.withgoogle.com/guides/set-goals-with-okrs/steps/introduction/

フェリペカストロによる、OKRの紹介をする説得力のあるストーリー。

Objectives and Key Results (OKRs)
https://www.atlassian.com/team-playbook/plays/okrs

ビデオ

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GKA OKR

KRを作りにくい人事部のゴール3選

こんなゴールの時、どうやって測定可能な指標をつくればいいのですか。

こんな質問が後を絶たない。特にピープルオペレーション部門、あ、2000年台の言葉でいえば人事部なんかでよく発生します。さっきまでの調子で笑って作ればいいのに。急にかしこまっちゃって。子供じゃないからね。

あ、ゴールとキーリザルト( KR )の関係はご存知か。ゴールという感情に訴える抽象表現があって、ゴールを満たしたといえる測定可能な約3つのKRがそれに紐づくシンプルなモデルである。

人事部の福利厚生プラグラム

GOAL :

人に自慢できる福利厚生プログラムを運用する

KR1:
福利厚生プログラムの社員利用率を上げる
0% → 90%

KR2:
100社(百人以上の従業員)の福利厚生プログラムの調査を実施する
0社 → 100社

KR3:
チームメンバーあたりの給付予算を圧縮する
70,000円 → 50,000円

人事部の教育プログラム

GOAL :

全チームメンバーに自己啓発プログラムを実施する

KR1:
全チームメンバーがキャリアロードマップの承認を得る
0人 → 200人

KR2:
自己啓発プログラムで9.0NPSスコアを獲得する
0pt → 9.0pt

KR3:
自己啓発プログラムの完了率を上げる
0% → 80%

人事部による採用活動

GOAL :

効果的な採用スキームとオンボーディングプロセスを構築する

KR1:
雇用コストを削減する
200,000円 → 100,000円

KR2:
オンボーディングプロセスの90%の満足度を達成する
0% → 90%

KR3:
オンボーディング経験について面談する人を増やす
0人 → 10人

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ゴール モチベーション 経営理念

ビジョンは抽象的がよいのか、具体的がよいのか

「おれ、アレを目指すわ」

これが抽象的ビジョンである。その名も「アレ」である。かのISAO創設者の大川功(1926ー2001)は、「ペンをもってこい」などの意味で、「おぅ」としか言わなかったと聞く。

抽象的世界には高い知性が要求される

抽象的な世界の理解には、知性が必要になる。「おぅ」が何を意味するのか、その時の時代や状況、功の表情や声のトーン、天候・温度などで総合的に判断しなければ正しいリアクションはできない。「さぁ、きょうはランチに中華を食いに行くぞ。外は暑いから近場がいい。ところでお前は近場のうまい中華屋を知っているか」という意味かもしれぬ。

逆に具体的に要求を出した場合は、反応するのに複雑な思考はほとんど不要だ。選択肢は限られる。いわれたままに動けばいい。

この場合において、抽象的な言語を理解するには知性が必要となったことがお分かりだろう。

具体的にすると解釈が一定となる

よくビジネスの世界では「具体的に」という言葉がもてはやされる。なんでも具体的にいわないとわからない人は、コミュニケーションコストのかかる人だなと思うが、しょうがない。「おぅ」で済ませたいこともよくある。そっちの方が相手の主体性を促すことができるとも思う。

(A)なんか甘い果物

(B)通常ウンシュウミカンを指すミカンと呼ばれる甘い柑橘系果物

Bで言語表現された方が圧倒的に解釈が狭まる。つまり多くの人が「あのみかん」を想像できるはずだ。例えば、買い物を誰かに頼んだ時はAで伝えると何を買ってくるかわかったものではない。解釈のズレが激しい。

お分かりのとおり、具体化するスキルが役立つのは、相手に正確に伝える必要がある場面である。

ビジョンは具体的がよいのだろうか

以前に述べているがビジョンというのは、未来を想像するためのイマジネーションである。「将来にありたい姿」とも表現できる。いきなり例を挙げよう。上にあるほど抽象的だと考えて欲しい。

<↑ 抽象的>

いぇい

いい感じの会社になる

日本で最も勢いのある会社になる

年商1兆円の会社になる

月の営業利益100億円の会社になる

A部門のサービスaaaで月の売上1000億円、営業利益100億円の会社になる

<↓ 具体的>

先ほど述べたように、具体的にすればするほど解釈の幅が狭められてしまう。つまり、将来の可能性の幅が狭められたことを意味する。

ビジョンで大切なのは、感情的な昂揚をもたらし、自己のモチベーションを維持する象徴的な言語になるかどうかである。

また、物事の本質というのは、抽象的表現に含まれることが多い。

(A)この事業が本当の意味でしっかり成立して、この会社の将来を担う事業としてみんなから認められることだ

(B)この事業の営業利益が10億円/月になることだ

Aは抽象的表現まみれだが、感情的昂揚と本質を感じるだろう。抽象的表現によって、受けての解釈の幅を拡張し、様々な意味や価値を含ませることができている。対してBは、非常に限定的な表現であり、無味乾燥であるから感情の昂揚はそれほど望めない。

抽象と具体は往来して考えること

ビジョンを作成できるスキルとは、抽象と具体を自在に往来でき、かつ人間の感情的昂揚を理解していることである。これのない人間は、少なくともビジョンを作成するスキルに乏しい。

先ほどのビジョンの表現では、

日本で最も勢いのある会社になる

という表現が最も適切であると考えることもできる。

つまり、ビジョンとは、抽象的すぎても具体的すぎてもダメで、メンバーの最大公約数にとって、ワクワク感を長期にわたって保持できる表現であればよい。

我々はどんな会社にしたいのか、事例をいってみてごらん?(具体化)

いろんな人種がいる会社、億単位の人数にサービスが使われている、今までにない会社

さて、これらに共通する要素はなんだろうか>(抽象化)

グローバル化

そしてまた、グローバル化から想像される事例はなに?(具体化)

といった具合に往来すると思考がどんどん深まって漏れがなくなってくることがおわかりだろう。

ビジョンとしては、

ユニークな集団で、世界に羽ばたく。

などという表現になるかもしれぬ。

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GKA MBO OKR マネジメント

組織行動学の歴史 – テイラーからGKAまで

組織行動 ( Organizational Behavior )とは、組織環境におけるヒトの行動研究、またはヒトの行動と組織の間にあるインターフェースのことだ。組織行動研究は少なくとも次の3つの方法で分類可能である。

1)組織内の個人 (micro-level)
2)ワークグループ (meso-level)
3)組織の振る舞い (macro-level)

いずれにしても、組織行動研究の主な目的の一つは、「組織生活のよりよい概念化を展開すること」である。GKAまでどのように組織行動が概念化されてきたのか振り返ってみたい。

ヒトを機械と同じように考える

1911年、フレデリック・W・テイラーが55歳のときに、経営学の創生に最も大きな影響を与えた「科学的管理法の原理」を発表した。これは現在でも経営管理の場面で用いられる画期的な手法であった。

テイラーの科学的管理法の代表的実験に、「シャベルすくいの実験」というものがある。鉄鉱石や石炭、灰などの運搬作業で、シャベルですくう量をいくらにすれば1日に最大になるかを研究した。必死にすくえー!っていう根性論ではないのだ。みんな笑顔で楽しくすくおう!ってことでもない。

データを用いて、再現性があるよう科学的にアプローチするのだ。ヒトの感情など考慮しない。労働者は、とにかく能率的に仕事をすればよい。そういう考え方だ。

テイラーは「ひとすくいには適切な重さがある」と仮定して、実験を重ねながら研究を続けた。すると、シャベルでのひとすくいの量は、9.5kgが最も疲労が少なく最大の作業量が得られるという結論に達した。

作業者は指示書に従ってきっちりとその日に使うシャベルの種類を指定され、すくい方の悪い癖などを指導者の指示に従って直し、あるいは休憩のとり方についても指導を受け、さらに様々なことに対して援助を受けた。

最終的に、一人当たりの生産高は3.7倍の59トンを達成し、賃金は1.7倍となった。

これは画期的で圧倒的な成果を残したのだが、教育という名の下に徹底的に指導し、割り当てられた作業量をやることで高給を得られるという「経済的欲求にフォーカス」したモデルといえるだろう。

実は人間関係が大事なんじゃないのか

1920年代、ハーバード大学の研究グループによって、組織におけるインフォーマルな集団の役割や人間関係といった社会的要因の重要性が見出された。

ホーソン工場で行われたかの有名なホーソン実験(1924ー1932)では、当初、作業スケジュールや証明などの物理的環境や、管理手法や作業方法が作業効率にどのように影響するかを検討するのが目的とされていた。しかし、その目的を裏切るように、職場仲間からの圧力、インフォーマルな集団規範、自負心などが、生産性とモラールに大きな影響を与えるという結果となった。

Aerial view of the Hawthorne Works, ca. 1925

先の科学的管理法では、職場の人間関係や、集団での個人における人間的な側面は、全くといっていいほど無視されていた概念である。そのため、この人間性への指摘は新しい視点となった

会社と従業員の幸福を一致させようとする動き

さて、1950年代になるとP.F.ドラッカーが次のことを言い始める。

個人の強みと責任感を発揮させつつ、同時に全員のビジョンと努力の方向を一致させ、チームワークを醸成し、個人の目標と全員の幸福を調和させるような経営原則

2020年代でいえば、なぜ全員のビジョンと個人がリンクしないといけないんだという批判があり得そうである。しかし、人間の集団としての会社という枠組みが維持されるのならば、その中に個人が存在するわけであり、それらは互いに調和して何かを目指すのであるという概念として理解できる。

ちょうど同時期に、モチベーション理論としてはもっとも有名なマズロー ( Masdslow )によって提唱された欲求段階理論( Maslow’s hierarchy of needs )がある。

「自己実現」という言葉は誰でも聞いたことがあるだろう。マズローは、自己実現( Self-actualisation )という欲求を最高次に出すことで、わたしたちが仕事を通じて自己の能力を発揮することを望んでいるという観点に立脚し、さらには人間性への強い期待と価値を示したのではないだろうか。

ちょうどこの頃、MBO( Management by Objectives )という個々のスタッフに個人の業務目標を作成し、実行プランやその進捗状況に作成者が自ら管理する組織マネジメント手法が発生した。

MBOはアメリカだけではなく、日本にも大きな影響を与えたが、アメリカでは1980年代以降はあまり議論されなくなってきた。

実行するための方法

1970年代、 Andy Grove によって、目標を定義してトラッキングするためのフレームワークが登場した。それがOKRである。Groveは、「OKRの父」と呼ばれる。

OKRについては以前に示してあるのでここでは詳説しないが、「実行にフォーカス」した組織行動のためのフレームワークである。

やがてこのフレームワークはGoogleなどの多くのスタートアップ企業に採用され、彼らの成長を助けてきた。

Google共同創業者であるラリー・ペイジはOKRについて次のように語っている。

OKRはぼくたちが10倍成長を遂げ、しかもそれを繰り返す中で重要な役割を果たしてきた

John Doerr, Measure What Matters, 2018

コミュニケーションを重視

GKAは、2016年にGoalousというサービスのローンチ後にスマートフォン時代の新しい方法論が示されたわたしが提唱し始めたワードである。ビジュアルによるコミュニケーション不特定のメンバーによるゴールへの自発的なコラボレーションという新しい概念を前面に押し出し、ゴールへの活動を相互に称え合うことで存在を認め合うことが人間感情として最も大事なことであると定めている。

GKAの概念については、こちらが詳しいのでぜひ合わせてご覧いただきたい。

以上、テイラーからGKAまで、約100年の組織行動研究の歴史をご紹介した。

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コミュニケーション チーム

笑顔( スマイル )が画像共有の表情として最適といえる理由

笑顔は人を幸せにする。これは本当だろうか。

あなたは、SNSにあなたを含めだれかの顔がある写真をシェアすることが時々あるだろう。ビデオチャットに自分の顔がその他大勢で映し出されている時、あなたは自分の表情にどれだけ注意を払っているだろうか。

もしかしたら、全く考えたこともない人が大勢かもしれない。そんなあなたは、他人の幸せに係わる最も肝要なことを蔑ろにしている可能性もあるのだ。

ミラーニューロンが快い感情を他人に移植する

ミラーニューロン( Mirror neuron )とは、モノマネ細胞とも呼ばれるが、高等動物の脳内で他人がしていることを見て我がことのように感じる共感能力などを司る1996年に発見された神経細胞である。

マカクザルは、ミラーニューロンがよく研究されている動物だ。

Neonatal (newborn) macaque imitating facial expressions マカクザルの新生児が相手の表情を真似ている | Wikipedia

マカクザルの赤ちゃんは、新生児の時のわずかな時期だけ人の表情の動きを模倣することができる。これはミラーニューロンの仕業ではないかと推測されている。
研究段階ではあるが、ヒトにもミラーニューロンが存在すると考えられている。

感情は他人にとても簡単に移すことができる。会社に不満のあるグループとの会話を重ねると同じように不満を持つようになる。ヒトの思考は圧倒的にネガティブ寄りなので、ネガティブな感情の方が他人と共感しやすい。つまり、伝染能力が強いのでネガティブ感情には特に注意しなければならないのであるが、この伝染の原因となっているのは、何を隠そうミラーニューロンである。

逆に、他人の快い感情にふれることによって、その感情を自らに移植することも当然可能である。SNSでシェアする際にあなたの笑顔を用いることによって、他人を笑顔にすることが可能なのだから、こんなに簡単で効果的なハピネスの配布方法があるだろうか。

怖いコワイ。怒りの感情がすぐに移植される。よくないよくない。こんな画像ばかりに囲まれると、頭がおかしくなってしまいそうだ。

さて、どうだろうか。急にホンワカした気分になったのではないか。危なかった。救われた。なお、ヒトの脳は、幸福が移植されて、さらにそれを自分のことと誤解することもあるのだ。便利なもんだ。やっぱり笑顔が大事なんだな。

再度忠告する。あなたのネガティブな表情は、すごい感染力で他人に移植される。ほぼ、確実レベルでいえることだが、簡単・容易・さりげなしに日常的に不機嫌な表情を浮かべることを今すぐやめた方がいい。いつも笑顔でない者は、今すぐ去ったほうがいい。人を不幸にするからだ。もしくは、そんな人は、ビデオチャットで顔を表示してはいけない人かもしれない。

(ビデオチャットアプリよ。全員が強制的に笑顔に見える機能を開発したら、世界はもっと幸福になるかもしれないよ!デジタルコミュニケーションだからできることだね)

表情筋は脳活動に影響を与える

表情フィードバック」という言葉がある。「笑顔」をつくるだけでたのしくなる、というものだ。唇でペンをくわえるのと、奥歯でペンを噛むのとでは、後者の方がより笑顔に近い。これは本当に笑っているわけではないので所謂「作り笑い」である。

ある実験で、それらの状態において色々なマンガを読ませてみたところ、奥歯でペンを噛む条件の方がマンガを面白いと評価した。作り笑いでも効果が発揮されたのである。

また、2014年には表情筋が脳活動に影響を与えるという論文が発表になっている。表情筋の状態で、脳の中心部にある感情を司る「扁桃体」の活性状態が変化することがわかった。

あなたの笑顔の表情がフィードバックされて、あなたはその笑顔にある”たのしい”という感情を抱く。それが表情フィードバックだ。いつもムスッとしてたらだめだ。あなただけならまだ良いのだが、残念ながら顔は他人に見える。図らずも不特定多数の他人に影響を与えてしまうことは、決して無視できない重大な事実だ。

あなたは無理をしてでも笑顔になる、、、べきではない。あなたのためには。

笑うことは健康にいい。NK細胞が活性化するとか、様々な健康効果があると語られる。しかし、一方でこのような香港科技大学の研究結果がある。

憂鬱している時に、気持ちをよくしようとしてあえて笑ったり自分の感情を他人に知られないように笑ったりすることは、逆効果だという。笑顔が本人に対して、ポジティブかネガティブな効果を及ぼすかは、「笑っている理由」に大きく依存する。

研究結果としては、「幸福を感じなかった時に笑った被験者は、微笑を作る時に憂鬱になりやすい」というものだった。悲しい時に無理して笑うと、表情筋は幸福へと誘導しようとするが、脳の中では不幸な感情と関連づけてしまうのかもしれない。『笑顔を”つくってる”わたしは、”ほんとうは”悲惨なのです』っていう具合に、連結されてしまうのではないかと僕は考える。

悲しみを相対的に自己評価することで、より深い悲しみを感じてしまう。これでは、「真逆の感情を伴う作り笑い」は、「あなたにとって」良いことがない。

ネガティブな感情の原因となる問題を解消することが先決である。あなたは、あえてマイナスな感情をプラスに転換しなくてもいいかもしれないが、それはあなたのためである。あとはあなたの倫理観と相談して決めて欲しい。あなたの幸福が大事なのか、その他大勢の幸福が大事なのか。。。

「笑顔」で社員のハピネスが増幅する

今日のうれしい一歩を画像で社員にシェアするGoalousというサービスがあるが、笑顔を他の社員に伝染させてより大きなハピネスを形成するための社内SNSとして活用することが可能である。

ビジネスゴールに近付いたから、笑顔になるのか。

笑顔になるから、ビジネスゴールに近づくのか。

どっちが先かなんて問題ではない!どっちもやればいいのである。

かわいくスマイルしててね
人間なんかそれほどキレイじゃないから
すぐスマイルするべきだ
子供じゃないならね

ホフディラン, 「スマイル」, 1996

素晴らしい歌詞だね。

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コミュニケーション デザイン&テクノロジー

ビジュアルコミュニケーションでワークスタイルを変革する

Goalous ( ゴーラス )は、仕事での小さな喜びをビジュアルコミュニケーションを用いて他の多くの社員と共有できるサービスだ。より正確には、「目標へ少しでも近づいた仕事の価値あるひとコマを、1枚の画像で表現し、即時に全社員にシェアできるコラボレーションサービス」である。
旅行する目的は、Instagramにアップすること。2016年ぐらいからスマートフォンを持つ人々の間にそんな価値観が広まってきた。同様に、Goalousに写真をUPするために仕事をしている人もいるとかいないとか。

画像というビジュアル情報を用いることには、どんな意義があるか考察してみたい。

最近だと、自分の顔、そして相手の顔をリアルに動画で映して相互に会話するっていうのも、もちろん「ビジュアル」なコミュニケーションのひとつだ。顔を見て会話ができないと相手を近くに感じられないために話しにくくなるということは、経験のあるビジネスマンであれば充分にご理解いただけると思う。

ビジュアルは、多くの情報が瞬時に正確に伝わる

人はビジュアルに素早く反応する。約0.1秒で画像の内容を認識するといわれるが、テキストであることを説明すると何十倍も時間がかかる。

ではそれを以下に試す。

「正方形の定義」だが、画像と文字では理解のスピードの差が圧倒的に違う

理解のスピードが圧倒的に違うことがご理解いただけただろうか。加えて、受け取る情報のイメージを均質化することにも繋がっている。テキストにはないが、線の色や太さなど実は情報はさらに大量に隠されているが、一瞬で伝わって記憶として脳に定着する。

プレゼンテーションの際にテキスト情報を多用するヒトが多い。これは、スピーカーのカンペにはなるが参加者の理解を促すことにはほとんど役に立っていないことを肝に銘じた方がよいだろう。「絵にする」こと・「絵で語る」ことの高効率性と重要性をご理解いただけただろうか。

先ほど、「顔を見て話す」というビデオチャットの例をあげたが、このことにより、あなたは相手の反応を多くの情報として一瞬でキャッチすることができる。唯一わからないのは、貧乏ゆすりをしていることぐらいかもしれない。音声だけよりも圧倒的にリッチなコミュニケーションが可能なのである。

ビジュアルコミュニケーション活性化の背景

2019年のある調査 ( 日本 )によれば、「スマートフォンを買う時に重要視するスペックは何か?」と問うと、ミレニアル世代( 1981年以降生まれ )の最も多い回答は「高画質なカメラスペック」が突出していて第1位であった。その理由は、「思い出を綺麗に残したい」からである。カメラへの意識の高さがうかがえた結果だったといえる。

なお、「SNS映えしそうだと思った写真や映像をSNSでシェアしたことがあるか?」という質問には、60%以上が「ある」と回答しており、「シェアする」という行動心理を持っていることが明らかになっている。

わたしたちは、もはやスマートフォンを持ってない日常など考えられないし、残したいシチュエーションに遭遇したら気軽に写真を撮る。動画も撮る。容赦なくバシバシ撮る。撮った画像は、Instagram ・ Facebook・Twitter・LINEにシェアして、人と繋がっている自分に満足して、じっとリアクションを待つのである。それが、60%を超える人々の日常的光景となった

テキスト文化は終わるのか

文字はヒトが生きていく上で必需品ではない。7万5000年前に誕生した「言語的人類」(母音の発音が可能になった人類)は、6万年以上の間文字を持たずに生活したわけだから。

フランスのラスコー洞窟にて、2万年前に後期旧石器時代のクロマニョン人によって製作されたとされる壁画は有名だが、文字には発展しなかった。

Depiction of aurochs, horses and deer | Source: Wikipedia

文字は、今から5000年前にメソポタミア地方で誕生した。伝播する距離が限定的であり、一瞬のうちに消滅する音声と比較して、時空間に超安定的に存在し続けるのが文字の優れたところだ。脳の外に記憶を共有する術を手に入れたといったところだ。

はじめは統治目的だったが、識字者が増加するにつれて、人々は知識や知恵を同時代で共有し、さらに時代を超えて共有することを可能にした。その「知」を受け取った者は、さらに発展させて文明をつくりあげた。

その文字の伝達手段は、石から紙になり、カメラが発明されると写真・映像というよりリッチな情報として伝達できるようになり、さらにはデジタル化され、電子メールを経て、現在はメッセージングアプリ・SNSが主流となっている。

確かに、SNS利用時には主に静止画や動画を見ている。大量の情報を獲得しようとしたら、文字では時間がかかりすぎる。文字情報はあくまで補足的である。その点、画像は大変便利だ。

ブログなどの利用率は下がりはしたが、画像だけで全てを表現するのは到底不可能である。「50cm」をテキストなしの画像で表現してみて欲しい。かなり困難である。そういう例はたくさんある。よって、画像と文字はしばらく使い分けられていくだろう。

紙が容易に滅びないのと同様、数千年の歴史あるテキスト文化は終わらない。ただし、情報はビジュアルで伝達した方が圧倒的に効果的なので、文字の重要性はどんどん低下していることに違いはない。

ビジュアルコミュニケーションでワークスタイルを変革せよ

ビジネスにおいてもビジュアルコミュニケーション、特に画像を用いて情報伝達を実施した方がよい。より多くの情報を早く正確に伝達できるからだ。

その場合、冒頭で紹介したGoalousというサービスが一つの選択肢となり得る。「ゴーラス映え」という用語が2017年に生み出されたが、映える写真を撮るためによりよい活動をするなんてシャレているではないか。

「画像」であなたの「よい仕事」をシェアしよう。それが高いゴールに向かうための活動でありつづければ、あなたの会社の文化は発展のみ約束される。

Goalous founder, Kiku-chan

 

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コミュニケーション モチベーション 人材育成

フィードバックの例 ビジネス編

「フィードバック ( Feedback ) にはどんな例があるんだろう?」チームで働くみなさんは、実際の声がけのサンプル( Sample )を参考にしたいところだろう。ヒトはその思考の傾向からして、ネガティブな人が多いので、特にポジティブなフィードバックの例を知りたいことだろう。ネガティブなフィードバックをポジティブに変えた例なんてものは、さらに知りたいでしょうよ!はい、お答えします。

前に述べたが、まずは前提事項を確認したい。ポジティブなフィードバックは、ネガティブに対して40倍も相手のエンゲージメント( Engagement: 会社への愛着や思い入れ )を高めるのだから。忘れないでいただきたい。屁理屈は必要ございません。素直にこの事実を受け入れること。

また、人は1分間に3から5回ほど、セルフトーク、つまり自分との密かな会話をしている。思考の95%は昨日と同じことで構成されていて、80%ぐらいがネガティブなのだから、放っておくと[現状維持 × ネガティブ]な思考ばかりになってるわけだ。

人は生得的には恒常性を維持しようとする ( Homeostasis : ホメオスタシス )ので、ネガティブなほう(チャレンジしない)がリスクが少ない。この思考の圧倒的な安心・安全癖において、わざわざあなたが「あなたの優越感という満足のため」に、ネガティブなフィードバックを用いて相手のネガティブな思考を助長する必要性はない気がしないだろうか?少なくとも挑戦(チャレンジ)を重んじる文化をもつ集団においては。

よいですかね?

モチベーションが上がるという結果の「原因」を心得よ

(1)進捗を感じる。コーヒーショップスタンプ編

あるコーヒーショップで、スタンプカードを使った実験をした。コロンビア大学ビジネススクールの研究だ。どちらがうまくいったか考えてみて欲しい。

(A)コーヒーを10杯飲むと、1杯が無料になる。

(B)コーヒーを12杯飲むと、1杯が無料になる。
   ただし、スタンプは最初から2個押してある。

結果。

Bの方が、遥かに多く人が「無料の1杯」を手に入れた。

以前に述べたことにも類似するが、今回の実験ではゴールにどれだけ近づいているかの進捗に関するフィードバックを与えることが、モチベーションを高めるかなり強い要因となったということになる。

余談だが、ヒトはよくウンコが漏れそうになることがある。あなたにそんな経験がなくたっていい(いや、あるはずだ)。そう、少なくとも私はよくあった(いや、よくある)。
「自宅の便器」というゴールに近づけば近くほど、肛門その他のモチベーションが上がり、便意が激しく高鳴る。実際は要らぬ高鳴りだが。ゴールに近づきたいのに、近づくほど苦しいという異様な例かもしれん。

おそらく日本人以外の人(いや、僕のことを知らない日本人も)は不快に思っただろうから、先ほどのスタンプに話を戻すが、すでに2個押されている状態によって、すでに進んでいるというステキな錯覚を覚えるわけだ。これはスタンプカードをもらった際に、最初から進捗を感じてしまうことに他ならない。進捗を感じることはもっとも強いモチベーションを導く原因となる。

さあ、この事実を元にして、フィードバックの例を考えようではないか。あ!フィードバックに関しては『仁』(人を思いやる愛のキモチ)が根本的に大事なマインドなので、いいフィードバックを「JINなフィードバック」と呼ぶことに急に決めた。

事象

ある成果に対して、やっと20%ほど進捗したプロジェクトリーダーがいた。進捗のペースは遅い。あなたはマネージャーだ。

<ダメなフィードバック>

目標に到達するのはまだまだ遠いぞ!こんなスピードではだめだ。何をしたらいいか、みんなでもっと話し合って協力して進めて欲しい。

おお、なんか勇ましい感じでいいこと言ってる気がするね。ただ、進捗に関する言及が間違っている。

さぁ、JINよこい!

<JINなフィードバック>

着実に一歩前進できているではないか!よい活動ができてるってことだよ。進捗状況については、俺のマネジメントにも問題があったと思っている。さて、次はどうしようかね?

– – – – – – – – – – – – –

(2)気分をアゲる。大人な医師たち編

次の大人な実験を考えてみて欲しい。

患者の症状や病歴を読み上げて、経験豊かな熟練した医師たちに診断をしてもらう。どのチームが優れていたか。

チームA

事前に、なにもしなかった

チームB

事前に、医療関係の記事を読んでもらった

チームC

事前に、キャンディをあげた

Cチームは、他の2チームに比べて、2倍の速さで、かつ正確に診断した

気分をアゲてから仕事をした方が、作業がはかどり、かつミスも減るということだ。

気分をアゲることは重要だ。特に一番』は重要らしい。もっといえば、朝起きた瞬間の気分は一日中引きずるという説もある。朝に夫婦喧嘩や親子喧嘩、そしてセルフトークによるネガティブ思考によって不愉快を感じるなんてことははもっての他だ。

チームで働くビジネスマンのあなたが朝一番でやることは、メンバーをいい気分へ誘うことである。「THE・誘いの儀式」を死ぬほど意識して欲しい。始業1時間で、メンバー全員をいい気分にしているか?という日課によってステキな成果が生まれるだろう。

いい気分にするには?
「お?その服初めてみた。似合ってるなー」
「髪の毛切ったね?いいね、似合うね」

っていう感じで容姿でアゲアゲ。
「今日も雨だな。喉が乾いたら一緒に外に飲みに行こう!そしてこの世の水不足が解消するぜ。サイコーだな」
という感じで、なんか間違っているがスーパーポジティブに。

あなた自身がアゲアゲ発言をするには、あなたが全ての事象をポジティブに解釈できる脳をもってなければいけない。批判的な態度をとるスキルに非常に長けている人は多くいるが、そういう人たちには難しい所業だ。批判することだってとても大切な精神だが、ここで本質的に重要視しているのは人間のマインドであり、チームの活力、そしてその総力である。

そんな中、容姿や自然現象の話題も限界があるかもしれない。ビジネスマンにとって、もっと効果的な話題はないだろうか。

そんな時、最近の仕事ぶりに対するフィードバックを使うことである。プチ朗報も交える。(それでも話題に尽きたなら、キャンディでもいいや!)
ともかく朝のキャンディーひとつで、「あなた」もいい気分になってハイパフォーマンスな1日を過ごせるのだから、決してバカにしないでほしい。さて、具体的に例を示す。

事象

昨日、バグを修正を完了するのに夜遅くまで開発作業をしていたプログラマーがいる。あなたはバグの詳細内容を知りたい。

<ダメなフィードバック>

あれさ、昨日は修正に結構時間がかかったね。ところで原因は結局何だったの?あなたの昨日の説明ではよくわからなかったよ。悪いけどもう一回教えてちょうだいよ。

<JINフィードバック>

おはよう!昨日はホントにお疲れ様。おかげでユーザーへの影響が最小限で済んだよ。部長も初動が早いって褒めてたぞ。俺の理解力不足でよくわからなかったが、バグの原因について得意のわかりやすい説明を聞かせてもらえるかな?

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(3)自発性。自己決定させる編

「自発性」がモチベーションに深く関わることはだれもが知っている。とても重要だ。であれば、あなたは指示・命令、そしてお願いもしてはならない。とにかく、フィードバックの成功とは相手を最良の形で動かせばいいのだから、「相手に意思決定させる」という表現を身に付けた方がいい。

事象

経営においての課題を解決するアイデアをまとめていた人がいた。その人にあなたが話を聞いたところ、画期的で今すぐ始めるべきだと確信した。

<ダメなフィードバック>

あなたのアイデアは素晴らしいので、一回まとめてみんなへの説明会を開いてください。

<JINなフィードバック>

わたしは課題に対するあなたのアイデアは画期的で優れていると思います。
あなたはこの話をどう展開したいと思っていますか?それとも、すでに今後の進める方法を考えていましたか?

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評価というフィードバックを告げたあと、相手から「引き出す」ことと、「自己決定させる」。あなたが誘導してもかまわない。そういうカタチをとることが重要。

JINフィードバックによって作られるポジティブな脳の効果

ポジティブ心理学で有名なアメリカ人作家のショーン・エイカーは次のように言っている。

現状へのポジティブさの度合いを引き上げられれば、その人の脳は「幸福優位性」を発揮し始めます。つまり、ポジティブな脳は ネガティブな脳やストレス下の脳よりもずっと良く機能するということです。
知能が上がり、創造性が高まり、活力が増大します。 実際、あらゆる仕事上の結果が 改善されることがわかりました。


If you can raise somebody’s level of positivity in the present, then their brain experiences what we now call a happiness advantage, which is your brain at positive performs significantly better than at negative, neutral or stressed.
Your intelligence rises, your creativity rises, your energy levels rise. In fact, we’ve found that every single business outcome improves.

Shawn Achor: The happy secret to better work | TED Talk

さらにこう続ける。

ポジティブな状態の脳は、ネガティブな状態の脳より31%生産性が高くなります。販売で37%成績が上がります。ネガティブやニュートラルでなく、ポジティブなときに、医者は19%早く正確に診断するようになります。
現状に対してポジティブになることさえできれば、脳はより熱心に速く知的に働き、その結果としてより成功するようになるのです。

Your brain at positive is 31% more productive than your brain at negative, neutral or stressed. You’re 37% better at sales. Doctors are 19 percent faster, more accurate at coming up with the correct diagnosis when positive instead of negative, neutral or stressed.
If we can find a way of becoming positive in the present, then our brains work even more successfully as we’re able to work harder, faster and more intelligently.

Shawn Achor: The happy secret to better work | TED Talk

言葉と態度で人の1日は激変する。無視することはサイテーだ。とにかく、フィードバックしよう。あなたのフィードバックで、人の知能も創造性も、そして活力もコントロールできるのだ。

フィードバックは便意に似ている。重大に扱うのはバカバカしい。しかし重大に扱わなければ地獄となる

芥川龍之介の名言にインスパイアされたKohei Kikuchi

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モチベーション 人事評価 人材育成 用語集

フィードバックの意味を考える

フィードバック( Feedback )の意味をマジメに考えたことがあるだろうか。フィードバックってなんだ?

フィードバックとは行動した者に刺激を与えることだ

普段わたしたちが仕事などで日常的に用いているフィードバックとは、次の定義だろう。

「知覚」と「意思決定による行動をする能力」を備え、知覚したことに対して何らかの学習をした後に「行動」する人と、その行動を観察する人のいる状態を考える。

このとき、「行動を観察」した人が、行動した人の「学習」に影響を与えるように知覚へ刺激を与えることをフィードバックという。

フィードバックの定義 – by Kohei Kikuchi

図に表す。

単純にいうと、フィードバックは「学習に影響」させて、期待する「次の行動」を促すための活動だ。それがフィードバックの目的だということ。つまり、期待する次の行動がみられなければフィードバックに失敗したと考えていい。

フィードバックには、ポジティブとネガティブがある

ポジティブ(正)なフィードバックが働いている場合、行動は、量としては増大する。身体が破綻するまでとにかく増大する。逆にネガティブ(負)だと減少する。たとえばこうだ。

< POSITIVE >
あなたのプレゼンテーションは、おもしろかった。ぜひまた聞きたい。

< NEGATIVE >
あなたのプレゼンテーションは、つまらなかった。もう聞きたくない。

フィードバックは正直であればよいのか?どうだろうか。言葉が行動に影響するというのは以前に述べた。言葉を容易く雑に扱ってはならない。言葉を受け取った者の「次の行動」を決めてしまうからである。

つまらないプレゼンを「つまらない」といって何が悪いんだ。そうしなければ、相手の成長はない。そういう言いにくいことをズバッというのが優秀なビジネスマンであり、それが正しく効果的なフィードバックなのである。

このように信じてる人が人類のほとんどかもしれない。いや伝統的に数十年間そう考えられてきた。ということは、100%間違えている(笑)。

カンザス州でこんな実験があった。

バスケットボールチームで試合の後にプレイのビデオを見る。チーム内で、次の2パターンのフィードバックを行った。

(1)ダメ出し。なぜゴールされたか、それはここで戻らなかったからだ。などなど。

(2)ミスは無視して、チームがうまくやれたところ、完璧にできたところだけを見せる。

結果。

なんと2)の方が圧倒的に大きな改善を示した。驚くべきことではないか。多くのビジネスチームは何をしているか。ひたすら「よくなかったこと」を挙げる。次にどうするか考える。(1)の方法だ。実はそれが全体の意欲そのものを削いでいることに気づかずに。。。よかれとおもって数十年。。。

もう一つおもしろいデータがある。

【ネガティブなフィードバックを与える】エンゲージメント(愛着心や思い入れといった感情)を「1」としたとき、それと比較して次の各行動はエンゲージメント何倍になるか考えてみてください。

(A)無視する

(B)ポジティブなフィードバックを与える

さあさぁ、それぞれ何倍になるか数字で答えてみてください。10倍の威力があると思ったら、10倍と答えてください。ネガティブフィードバックが1ですからね。怖い結果になるかもしれませんよ。

答えを書きます。

(A)1/30 :無視する

(B)40 :ポジティブフィードバック

ん?ってことは、ポジティブフィードバックは無視に対して
1,200倍
もエンゲージメントを高めるってことになる。無視するのは最悪の行動だったかー。そういえば、いじめの中での無視が一番苦しいってどこかのだれかがいってたなぁ。あー、フィードバックしまくらないといかん。しかも、1発のポジティブが、ネガティブ40回分のエンゲージメントを生むだなんて。。

『仁』がすべての根本だ

仁 / JIN という言葉を聞いたことがあるだろう。仁 ( Benevolence )というのは、「人を思いやる愛のキモチ」のことだ。孔子の教えの根本である。

極めて自然に、近親者を愛し、尽くし、あざむかず、あなたの私欲を抑え、素直に接すること。このマインドがフィードバックに関しても基本中の基本である。仁がなければ、人間同士のホンモノのコミュニケーションなんて成立しない。

今一度考えて欲しい。フィードバックは誰のためにあるのか。それは相手のためである。細かく観察を続け、仁をもって相手の心に触れ、ポジティブな表現を浴びせかけることで学習を促すこと。

「あなたのプレゼンテーションは世界一つまらなかった。僕はつまらないプレゼンが大好きだから、また聞かせてくれ」

改善したつもりか?そこに、仁はあるのかい?

次回は、具体例について考えてみましょうか。

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自己肯定感を下げる発言は「1つ」も聞くな

自惚れないで欲しい。あなたが仮に自己肯定感が高いとしても。決して自惚れないで欲しい。あなたはあなたが思っているほど、自分の行動をコントロールできているわけではない。

あなたの思考の80%は、残念ながらネガティブである。1日に4万回以上もネガティブな思考が頭を駆け巡っている。「チャレンジするな」、「現状を打ち破るな」という思考が現在の「安全」もたらすので、生得的にそう考えるようにできている。

そんなネガティブ脳はあなた自身にこういう。

お前はできないやつだ
お前は劣っている

直接的ではないにしろ、これに類する発言をする者なんて世の中にいっぱいいる。あなたの上司も部下だって、同僚も仲間もそうだ。あなたの自己肯定感キラーは世の中にいっぱいいる。

言葉は記憶に、記憶は行動に影響を与える

あなたは自分の行動を自分がコントロールできていると錯覚している。間違いなく、まさにいま錯覚している。
プライミング効果 ( Priming effect )という言葉を知っているだろうか? アメリカの心理学者David Meye (デイビット・メイヤー)とRoger Schvaneveldt (ロガー・シュヴァネヴェルト)が1970年代初期の実験で導き出した効果。
プライミングとは、1つの刺激への曝露が後続の刺激への応答に影響を与える現象をいう。次に具体例を示す。

言語に影響する具体例

次の画像をみて欲しい。

Salad | Bread | Cheese

さて、次に下の文字列に当てはまるアルファベットを想像してもらえないだろうか。

多くの人は、Soup ( スープ ) を想像したはずだ。理由はお分かりだと思うが、直前に「食べる」や「食品」を想像する画像を見たからだ。逆に、シャワーやボディソープのボトルや泡などを見た後だったら、「バス用品」を想像してSoap(石鹸)としていたかもしれない。

事前のある何らかの刺激が、後の単語作成という応答に影響したことがお分かりいただけただろう。

行動に影響する具体例

ある心理学の実験で、若者に次の単語を見せた。

「忘れっぽい」「薄い髪色」「孤独」「灰色」

するとどうだろう。若者の行動が全て老人のような振る舞いに変化したのだ。

Elderly behavior

言葉が潜在意識に働きかける影響力はハンパではない。そしてそれは記憶となり、あなたの未来の行動を規定してしまっているのだ。

場所も相手もあなたが選択せよ

繰り返すが決して自惚れないで欲しい。あなたの意識はあなたがコントロールできていないということ。あなたの行動は、操られている。

だれに?あなた自身のあなたへの語りかけ他者の言動、そしてその場の空気だ。

どうすればいいか。これは真剣な問いだ。本気であなたを、そしてあなたのゴールへ向かう気持ちを守らなければならない。それができるのは、あなた以外にいない。

想像して欲しい。

「全然ダメ」「よくなってない」「もっと考えろ」「苦しめ」

振り返ってみて欲しい。あなたは学校や会社、家庭などで、このようなニュアンスでのインプットばかりされてないだろうか。あなたは芸能人ではない。その他大勢のファンがネガティブを打ち消すばかりのポジティブな感情を与えてくれるわけではない。

先ほどの例のようにこのような言葉を浴びせかけられたらどうなるか。あなたの記憶に刻み込まれて、老人になるがごとく、さらに状況は悪化する方向にいく。繰り返されればされるほど、あなたは自分の能力が発揮できていない状態に落ち込んでいく。

恐ろしいことではないだろうか。上司が自分のポジションを維持したり、マウントしたりすることで優越感を抱くというマインドがベースとなったコミュニケーションの結果として、腐敗したフィードバックがあなたにどんどん付着し、あなたの貴重な才能が台無しになっていくのだ。

やがて自己肯定感はだだ下がりする。当然に行動は生まれない。

どうか選択して欲しい。あなたには選択する権利がある。自分を最高の状態に保つために、場所と人を選択してほしい。

結論、「1つ」も聞くな

あなたには時間がないのだ。人生は長いか?1日は長いか?今が長いか?結論、一瞬だ。あなたは死に向かってマラソン選手のごとく走っているのだ。

自己肯定感を下げて、鬱屈した気持ちで足踏みしている暇などない。そう考えた方が良さそうだ。

冒頭にいったように、ただでさえ思考の80%ネガティブだ。あなた自身も、あなたに影響を与える他者も。(だからいつもネガティブなフィードバックしか来ないのもうなずけるだろうよ)

これに加えてさ、さらにお互いがネガティブを増幅させてどうするのか?時間がないんだーーー!何をしているのかーーー。って話になる。

Negative to negative

答えは簡単だ。上図の脳の少ししかない黄色の部分を刺激しまくらなければならない。ネガティブを超えるほどに刺激しなければならない。休みなくだ。それができるのは、あなたとあなたの周囲の人間だ。

自己肯定感は少しも下げてはならない。時間がないのだから。走っているのだから。あなたは自分の役に立つため、誰かの役に立つため、生まれ持った性能を発揮して走っている。その性能、いや現在のあなたを否定する者など相手にしてはならない。未来の行動に強く激しく影響するのだから。「1つ」も聞いてはならない。ただでさえ、ネガティブなんだから。

いいですか。あなたの自己肯定感を死守すべく、聞きたいことを聞き、行きたい場所に行けばいい。あなた以外に、それを守れる者は一人も存在しない。

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自己肯定感が必要な理由


もっとも重要な能力はなんですか?と問われたら、なんと答えるだろうか。それは、「自己肯定感 ( Self-affirmation )を抱くこと」である。
たとえば、あなたは新しい人材を会社に採用する時に、何を重要視しているだろうか。

  • この分野で多くの経験をしてきているだろうか。
  • リーダーシップがあるだろうか。課題解決できそうか。
  • 仕事が早いだろうか。やり切る力があるだろうか。

一般的には、これらのことを面接で確認するはずだ。でももっと重要なことがある。これらのベースに寝そべる重要すぎる能力・スキル、それが自己肯定感である。自己肯定感が低ければ、いかなる能力も発揮し得ないからである。

自己肯定感とはなにか

自己肯定感( Self-affirmation )という言葉は、臨床心理学者の高垣忠一郎によって1994年に提唱されたといわれる日本語だ。Self-affirmationという用語が一般化されたのもそれほど古くはないが、Claude Steeleという社会心理学者が1988年に発表した”The psychology of self-affirmation”にある概念だ。
日本人はこれが低いだのなんだの言われたり、「謙遜」という文化的感情によってそれが低いような結果を招いているんじゃないかとか、様々な見解があるがここではその詳細に触れないことにする。

では、自己肯定感を正しく説明できるだろうか。間違いのない定義はこうだ。

自己肯定感とは、自分の存在を「自分である」と認める感覚である。

自己肯定感の定義 – Kohei Kikuchi

要するに、「自分はダメ人間であり、それは自分そのものであーる!」このように堂々ときっぱり認める感情だ。資質であれ、過去にやったことであれ、自分を自分として清々しくそのまま受け入れるということ。

自己肯定感は放っておくと下がりつづける

アメリカで行われた心理学の研究によると、私たちは1日に6万回の思考を行い、3万回の決定をしているそうだ。約95%は昨日と同じことを考えていて、昨日とほぼ同じ選択をする。そして、悲しいかな全体の思考の約80%(約4万5,000回)は、ネガティブな思考だそうだ。

これはいいとか、悪いとかではなく、身を守るためにネガティブになっていると解釈される。「やめておこう」、「できない」ということは時に身を守る。これがなかったら、僕は毎日ガスコンロで大火傷してるだろうし、度々マンションのベランダから飛び降りていることだろう。(そうなっていないのはネガティブ思考のおかげだ)

しかし、一方で、放っておくと人はネガティブになりつづけるということも言える。とくにチャレンジをしなければならない場面だと致命的ともいえる。

自己肯定感が下がるとどうなるのか

ネガティブ思考ばかりで自己肯定感が低下するとどうなるか。決定的なのは、行動しなくなることだ。人がゴールに近づくには、行動するしかないことはご存知だろう。アクションを起こすしかない。どんなビジネス書であろうが、最終結論はただ一つ。今すぐ行動しろ。これしかいわないじゃないか。

自己肯定感が低下すると、行動がでなくなる。「行動できる自分は、自分ではない」こう考えるのだから、不安と恐怖で行動できるわけがない。

たとえば、社内の会議に参加したとしよう。あなたは社長にジロっと見られた時に、「私が一度も発言してないから、怒っているのではないか?どうせ発言もできないからどーしよー」と思い、さらに萎縮して、会議が終わるまで下を向きながらやり過ごすことになるのは、自己肯定感が低いから。
一方で自己肯定感が高ければ、「それが現在の私である。確かに一度も発言していない。しかし、私は発言したくなったらするのだ。そう決めているのだ。私は発言できる人間だ」という感情を抱くことができる。そうすると、発言機会があったならば焦らず発言することが可能だろう。

つまり、人は思考して、萎縮するか行動するか選択できる。現状の殻を抜け出して、目的地へ近く手段とは行動のみである。自己肯定感が高いことが、行動へのベースとなることはお分かりいただけるだろう。

自尊感情と自信

自己肯定感と似た言葉に、自尊感情( Self-esteem )と自信( Self-confidence )がある。「私はこれらの言語を説明できる能力・知識がある」(あ!これが自己肯定感である)ので「自信はない」が少し説明しておきたい。

自尊感情に使われている「尊ぶ」という漢字。尊ぶっていうのは、「敬って大切にする」ってこと。英語のEsteemは、誰かをリスペクト( Respect )する感情そのもの。つまり、自分や自分のしていること(資質や知識、スキル)を称賛する感情だ。

自尊感情とは、特殊な対象である自分(the self)を絶対的に評価して、その存在価値を肯定的、または否定的に捉える感情

自尊感情の定義 – by Kohei Kikuchi

自己肯定感や自尊感情については、日本人は劣等生だとの研究が目に付く。
Schmitt&Allik(2005)は,世界53ケ国を対象とした研究において日本人の自尊感情が最も低いことを指摘している。わが国の内閣府(2014)によって実施された日本を含めた7カ国(日本・韓国・アメリカ・英国・ドイツ・フランス・スウェーデン)の満13ー29の若者を対象とした意識調査では,日本人青年の自己肯定感の低さが問題視されている。

自信というのは、次で説明できる。

自信とは、自尊感情の肯定的部分のうち、ある行為が想定通りに進むであろうと推測できる経験などによって培われた感情

自信の定義 – Kohei Kikuchi

このように使い分ければよい。これは世界最高の使い分け例だからね!きっとあなたは満足する(自尊感情)

<自己肯定感>
「私はブサイクだ。でもそれが私である」

<自尊感情>
「私のブサイクさには、存在を認められる価値がある」
「私のブサイクさには、存在を認められる価値がない」

<自信>
「私のブサイクさには、存在を認められる価値があるからこそ、私はブサイクでも、激しくモテる」

行動を続けるためには、自己肯定感を鍛え続ける

先ほど、人間は放っておくとネガティブになるといった。自宅で一人ぼっちでいるとどんどんネガティブになることは皆さんも経験があるだろう。成功確率の低い行動である「チャレンジ」からどんどん遠ざかっていくということだ。

「過去の失敗への執拗なこだわり」、「拭い去ることのできないトラウマ」、「他者との比較」など、これらによって、「できない自分」を維持し続け「行動」から遠ざかり続けてはいないだろうか。

私たちは、他者からの自己肯定感があがるようなフィードバックがとても重要であることを経験的に知っている。それはなんらかの行為が「褒められる」ということではない。それ以前に、自分自身を認めることが揺らいでしまうことが、頻繁にあることを忘れてはならない。繰り返すが、ヒトの思考の8割はネガティブなのだから。

実は、ヒトの「能力」はあまり変わらない。急に頭の回転がはやくなったり、足が早くなったりする人は稀どころか存在しない。だからこそ、「あなたの能力」は肯定されるしかないのだ。あなたのパフォーマンスは否定されたとしても、あなたの能力を否定し続けてもこれっぽっちも未来を作るコミュニケーションにはならない。

よって、あなたやあなたの周囲の人は、集団が目的へ向かうより大きなエネルギーを得るために、「だれかの能力」を肯定してあげるしかないのだ。やがて行動がより多く発生するので、そのような思考のメンバーをもつチームは、どんどん伸びると思うのである。

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